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【政治】

外国人参政権見送りへ 首相『間に合うか分からない』

2010年3月3日 朝刊

 鳩山由紀夫首相と民主党の小沢一郎幹事長は二日の会談で、永住外国人への地方参政権付与法案について、今国会への提出にこだわらず、時間をかけて与党内の意見を集約すべきだとの認識で一致した。推進派の二人が提出を急がない姿勢を示したことで、今国会提出は見送られる公算になった。

 首相は会談で同法案について「与党の中で必ずしも意見がまとまっていない」と指摘。小沢氏は「与党の中でしっかりと擦り合わせをしていこう。時間がかかっても大事なテーマだ」と応じた。

 首相は同日夜、同法案について「今国会に間に合うか、間に合わないかは分からない。今国会に『何としても』と二人で申し合わせたわけではない」と記者団に述べた。

 この法案をめぐっては、一月の政府・民主党首脳会議で、小沢氏が政府に今国会への提出を求め、政府側も同意していた。ただ、国民新党や民主党の一部に根強い反対論があることに加え、政治資金をめぐる事件で、小沢氏の影響力に陰りが出たこともあって、今国会への提出は困難だとの見方が政府・与党内に強まっていた。

 

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