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>> 「殺人マシーン」と言ったりするのはおかしいだろ?
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>まだ「傭兵」というものをわかってらっしゃらない。別に斎藤さん個人が「殺人マシーンかどうか」を吟味しているわけではありません。「傭兵」とはそもそも「殺人マシーン」としての能力を買われて雇われるものなのです。
ですから。その「能力」とは、軍隊で培われたものなのだから、傭兵は殺人マシーンだが自衛隊は違うなんていう論理はおかしいでしょう。殺人マシーンかどうかでいえば、どちらも同じだと言ってるのであって、斉藤さんについて「傭兵だから殺人マシーン」とするのは論理的に成り立たない。
> 傭兵は「思想・信条」や「国防意識」によって従軍するのではなく「金のために」お仕事をする。だからどっちの側だっていいのです。現代の戦争ではどう見ても米軍側に刃向かうのは得策ではないから、米軍側につくだけですが、少し前には、傭兵はどこにでもいた。ポルポト軍の中にさえいました。彼らは他にも「戦争の犬」「戦争機械」などの言い方がされます。だから現在イラクに派遣され、作戦行動に従事しているおよそ20000名の傭兵たちは斎藤さんも含め「殺人マシーン」なのです。例えば「戦車1両を派遣する」のと変わりません。戦車も傭兵も「殺人マシーン」です。
つまり、これもすでに指摘済みだが、「思想信条や国防意識」によって従軍するのはよい、とするのなら、それは単なる国家主義でしょうが。傭兵っつーのは、国民国家以前の形態であって、近代国家の時代になって初めて兵士は国家意識や国防意識に基づいて行動するようになったのです。それは、国家にとってそのほうが都合がいいから、そのような思想を植え付けたということにすぎない。戦車も傭兵も正規軍兵士も、暴力装置だからの「殺人マシーン」でしょう。それが国家に従属するか、国家ではない部族社会のようなものに従属するか、どこにも従属しないかという問題でしかない。
昨日テレビでやってたが、ローマ法王の後ろに立ってる二人の衛兵は必ずスイス人で、それはかつてスイスがヨーロッパ各国に傭兵を輸出していた名残なのだと。「傭兵はダメだ」ってのは、兵士が国家に忠誠をつくさなければ困る権力側の都合によってそう規定されているにすぎない。
>> わしが書いたのは、
>>> 「むやみやたらに発砲・死傷できるわけない」ガードマンのことを
>>> 「殺人マシーン」と言うのはおかしいということ。
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>だから現実はどうなのですか? 斎藤氏は「ガードマン」だったの?「傭兵」だったの? いい加減にたとえ話はやめて現実を見てください。
たとえ話をしているのは君だけ。「現実」はどうかと言えば、彼の身分は「ガードマン」である。それを「傭兵」と言うのは、政治的言説にすぎないわけ。彼が傭兵だったのはフランス外人部隊にいたときの話であって、君はその両者をごっちゃにして「殺人マシーン」扱いしている。
それに、ここで問題にされるべき「現実」とは、彼が傭兵であったことではなく、法を犯したかどうかということ。なぜなら、君は「被疑者として取り調べよ」と言っているからである。
> 斎藤氏は戦場において軍の部隊に同行し襲撃された。彼も応戦していたのは周囲の証言によっても明らかです。またこれまでメディアで伝えられてきた斎藤氏の動向はまったく「傭兵」のそれであって「ガードマン」のそれではありません。斎藤氏は「ガードマンだった」というtpknさん、「傭兵だった」というまっぺん。どちらが「現実」を見、どちらが「独善的イデオロギー」で語っているでしょうかね? だいたい戦争真っ最中の国に「ガードマン」なんて言う言い逃れが通じると思っているんだろうかね?
「現実」は「ガードマンか傭兵か」などという、君のイデオロギーの都合によって単純に二分されるものではない。彼はガードマンであり、それはすなわち敵対勢力から見れば傭兵と変わりないということである。「テロリストなのかレジスタンスなのか」などと問うのが無意味であるのと同じだよ。
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