|
>判決 投稿者: わったん。 投稿日: 1月29日(土)11時16分9秒
のお話ってこれのこと
>今川正美記 05年4月23日号
>異常すぎる自衛官の自殺を放置するな
今月16日、横須賀を訪れて、護衛艦「たちかぜ」の立ち入り調査(団長:阿部知子衆議院議員)に同行した。目的は、同艦での暴行・恐喝事件と乗組員の自殺の原因を調べるためである。(事件の概要は,本欄の今年1月24日号を参照)海自横須賀総監部と護衛艦「たちかぜ」艦内では、護衛艦隊幕僚長や管理部長、艦長らが対応した。――私たち調査団は、護衛艦「さわぎり」事件(佐世保、上司によるいじめで自殺)や護衛艦「うみぎり」事件(横須賀、放火事件)などを例にあげて、「なぜ、10年もの間、暴行・恐喝行為を見過ごしたのか」「エア・ガンなどの持ち込みをなぜチェックできなかったのか」「『さわぎり』『うみぎり』両事件の教訓は活かされたのか。再発防止はできるのか」と、厳しく問い詰めた。しかし、対応した幹部たちは、「艦内の風通しが悪かった」「特異な人間による特殊な事件」「艦内・外でカウンセリングを徹底する」と答えるだけで、事態の深刻さに気付いている様子は窺えない。艦艇の密閉した空間に、防大出身のエリート幹部と高卒の下士官たちという二つの世界がある。下士官の間では、上司が「新兵いじめ」を繰り返す。とくに根が深いのは、上司による「名義借りサラ金」だ。(三宅勝久著「悩める自衛官」に詳しい)こうした実態に、幹部たちは驚くほど無頓着だ。「そんな些細なことにいちいちかまっておれるか」と言わんばかりの風情である。
折から、二人の著名なジャーナリストから立て続けに携帯へ電話があった。――A氏は「イラクのサマワから帰還した自衛官が劣化ウラン弾で被曝している可能性が高い。証言者が欲しい」。B氏は「平成16年度の自衛官自殺者が過去最高の94名となった。どう考えるか」――両氏とも、「自衛官の人権問題だったら、今川さんだと聞いたから」とのことだった。私は、常々、サマワから帰還した自衛官の被曝やメンタル・ヘルス問題を調査できないかと思いあぐんでいた。自衛官自殺の深刻な問題も、防衛庁の官僚たちと意見を交わしていたところだ。
何かにつけ、北朝鮮や中国の脅威を叫び、ミサイル防衛や有事法制に「熱心」な政治家や評論家たちは、肝心の自衛隊の実態にこの上なく無頓着なのだ。彼らは、自衛官をまるで「将棋の駒」でもあるかのように思い、政治の道具として安直に使っていることが、最大の問題なのだ。――ドイツやスウェーデンのように、「兵士も国民の一人」という観点で、基本法やオンブズマン制度で彼らの基本的権利を保障し、それを兵士と国民に周知徹底している。自衛隊創設50年を超えて、こうした制度をもてない日本は、まさに異常である。
今川正美記
http://www.imagawa3.jp/imanome-bak.htm
|
|