公立高校の入試は間もなく。大学などの試験結果を待つ人もいるだろうか。私は今も夢を見るほど苦労した口だが、浪人して受けた大学の2次試験では、ヤマが当たった▼小論文の試験は「社会科的分野から出題」とあるだけ。どう準備したものやら。そこで、新聞記事を思い出した。一部の受験生が習っていない範囲からの出題はミスとされている。社会の選択教科の全教科書に出てくる分野を集中的に勉強した。本番で想定とほぼ同じ問題に、ガッツポーズしそうになった▼その大学に合格したのは、それで調子に乗ったからだ。昔の話ながら情けないが、最後は気持ちの問題なのかも。受験生にはリラックスして実力を発揮してほしい。【亀田早苗】
毎日新聞 2010年3月5日 地方版