観音寺通信部に「50年来の読者」という84歳の女性からお電話をいただいた。「毎朝、新聞を広げて『松田学』さんの署名記事がないと、どうしたんかなぁと心配です」と。ドキっ!▼森羅万象何一つニュース源ならざるはなし、とは言え、ネタのない時だってある。「本紙(全国版)でお目にかかりやしょう」などと、他社の記者と軽口をたたき合うだけで日が暮れることも▼読者との距離が近い地方勤務が長いと、記者は読者によっても鍛えられ、育てられていると実感する。ありがたきは読者の声。新年度からも「松田学」の署名記事をどんどん書き、無用なご心配をお掛けしないようがんばる所存。さて、きょうは何を書こうか……。【松田学】
毎日新聞 2010年3月27日 地方版