2010年1月29日 20時51分 更新:1月30日 16時57分
【モスクワ大木俊治】ロシアの飛行機メーカー「スホイ」は29日、同社が開発・製造した「第5世代」と呼ばれる新型ジェット戦闘機の初めての試験飛行を行い、成功したと発表した。ロシア国営テレビなどが報じた。レーダーでとらえにくいステルス性を備えた第5世代戦闘機のうち、実戦配備されているのは現在、米空軍のF22だけで、ロシア軍は米国に対抗し、15年の実戦配備を目指す計画だ。
ロシアは米国との核戦力均衡を追求する一方で、ソ連崩壊後の経済混乱で米国に大きく立ち遅れた通常兵器の近代化に力を入れている。今回試験飛行に成功した第5世代戦闘機はその一つで、ステルス性のほか長距離の超音速飛行が可能という。インタファクス通信によると、試験機はロシア極東コムソモリスクナアムーレの空軍基地から発進し、47分間にわたって試験飛行を実施した。