開星「腹切り」監督「愚かな行為」と辞任
開星(島根)の野々村直通監督(58)が「腹を切りたい」発言で辞任に追い込まれた。甲子園球場で開かれている第82回選抜高校野球大会1回戦(22日)で、向陽(和歌山)に1-2で敗れた試合後に「21世紀枠に負けて末代までの恥。腹を切りたい。もう野球をやめたいし、死にたい」などと発言した問題で同校は25日、記者会見を開き、野々村氏が同日付で監督を辞任したことを明らかにした。
同席した野々村氏は「愚かな行為によって私や学校だけでなく、島根県にもマイナスのイメージとなった。冷静になって考えたが、謝罪の意味をこめて監督業から引きたい」と話した。新監督には山内弘和コーチ(34)が就任し、村本克部長(46)も県春季大会終了まで謹慎処分となった。
この日は上下黒のスーツに紺のネクタイ姿で会見に臨んだ。終始うつむき加減で口数は少なく、時折目頭を押さえながら質問に答えた。新体制となるチームに対しては「強い気持ち、目標を持って夏に向けて戦ってほしい」と激励。向陽の選手には「傷つけてしまったが、ぜひ無心で頑張ってほしい。いい試合をしてほしい」とエールを送った。
野々村氏は問題発言後も「ロマンを持って監督をしている。もう1度やりたい」などと続投を志願していたが、大多和聡宏校長(52)は「何らかの処分は当然」との考えを示していた。同校には問い合わせが殺到するなど、反響は予想以上だった。学校側はこの日の午後、野球部員約40人を集め監督の辞任を説明した。ほとんどの部員が涙を流したという。
野々村氏は美術の教師。88年の野球部創設から監督を務め、チームを春夏合わせ8度甲子園に導いた。歯に衣(きぬ)着せぬ発言と個性的な服装で、地元では「山陰のピカソ」とも呼ばれる名物監督だった。
[2010年3月26日8時43分 紙面から]
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