2010年01月21日

中国発捕鯨批判/捕鯨ニッポン、ヤクザ並に豪州を恫喝/鯨肉教育

本日は捕鯨関連ニュースクリッピングとブログのご紹介ですニャ〜
 

◇中国から見た公海捕鯨
【日本の「沖ノ鳥島」整備に中国反発、ネットでは「日本が平和を侵害」】(1/19,サーチナ)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0119&f=politics_0119_006.shtml
 記事では中国社会科学院日本研究所の声として、「このやり方はすでに日中間の問題ではなくなった。全人類が共有すべき公海の利益に対する侵害であり、捕鯨と同様に道義を欠いた行為だ」とした。(引用)
 捕鯨と無関係な個人的見解ですが、確かにこれを認めると何でもアリになっちゃって、「国際法秩序上どうよ?」って話ではありますわな。
 中国もIWC加盟国であり、スタンスは特に捕鯨支持でも反対でもなく中立とみなされていますが、このように同国の権威ある研究機関が声明の中で日本の公海捕鯨を堂々と批判していることは注目に値します。独善的な公海調査捕鯨は、日本の拡張主義的ナショナリズムの代名詞として、いまや世界各国が様々な場面で引き合いにするようになってしまったようで・・
 付け加えると、日本の水産ODA(≒捕鯨ODA)対象国であるアフリカや太平洋諸国に対し、中国はいま積極的に働きかけており、日本の相対的な地位の低下はこの先避けられないでしょう。超狭義国益を重視する日本のとち狂った援助外交と違い、中国はかなり戦略的に動いているわけですが・・
 記事中にある中国社会科学院日本研究所は、政治・経済・外交・文化の4分野を中心に中国における日本研究をリードする学術研究機関。日本との人的交流も活発で、それだけ“日本通”の研究者が多いということでしょう。まあ、捕鯨協会/国際PRプレゼンツのプロパガンダ戦術も研究して“使えるテクニック”を共産党に上げてるのかもしんないけど。。

 

◇SSどころじゃない捕鯨ニッポンのヤクザぶり
【豪“衝突事故 日本側に責任”】(1/20 4:42,NHK)
http://www.nhk.or.jp/news/k10015086321000.html
 TV報道はナマモノなので一応全文引用しておきます。
南極海で、日本の調査捕鯨船団の船と反捕鯨団体「シー・シェパード」の高速艇が衝突した問題について、オーストラリアでは、衝突は日本側の責任だと考える人が半数以上に上っていることが、最新の世論調査で明らかになりました。
オーストラリアの民間の調査会社「UMR」は、今月7日から11日にかけて、男女1000人に対し、聞き取り方式で調査を行いました。それによりますと、今月6日、南極海で、日本の調査捕鯨船とシー・シェパードの高速艇が衝突した問題について、91%が「知っている」と答えました。このうち、「どちらに衝突の責任があるか」という質問に対しては、「日本側」が56%、「シー・シェパード側」が19%、「わからない」が25%でした。この衝突については、双方とも相手側に責任があると主張して、言い分が食い違っていますが、オーストラリアでは日本に厳しい見方をする人が多いことが浮き彫りになりました。一方、日本に捕鯨をやめさせるためにオーストラリア政府が十分な対応をしていないと考える人は82%に上っていて、政府が現状を打開できないとして多くの人が不満を持っていることがうかがえます。

 意味のないネットアンケートと違い、調査会社の聞き取り調査の結果。NHKの報道を見る限りでは、設問も捕鯨サークルのお手盛り世論調査のようにえげつない誘導はしていないようですな。
 SSの妨害活動が非合法で暴力的なものであるのは、第三者から見れば否定のしようもありません。にもかかわらず、オーストラリア国民の間では「日本側の方が責任は大きい」という見方が過半数を占めたわけです。これは、衝突事故が起こった海域の海事安全上の管轄権を持ち、海難審判が開かれると予想される国での話です。「なんだってそんなとこまで出張ってるんだ!?」という日本人に目から見ても素朴に感じる疑問もさることながら、日本に対するオーストラリア市民の目が厳しい理由はひとつ。話し合いの“前”に脱法調査捕鯨を強行している捕鯨ニッポンの北朝鮮じみた独善的姿勢に他なりません。
「バカなオーストコリアだぜ。ICRW8条がある限り、おめえら何も文句言えねえんだよ。ざまあみろ、ギャハハハwwww」(ウヨガキ風に)
 これですからね・・・・当たり前でしょ。
 火に油を注いだのが、日本のメディアがウヨ産経以外取り上げていないスパイ飛行機チャーター事件。鯨研に雇われている「便利屋」グレン・インウッド氏が、オーストラリアのリソースを調査捕鯨のサポート目的で使っていたことが発覚したわけです。インウッド氏のギャラは、鯨研の広報宣伝費もとい国際活動費/4億円余りの中から支払われているとみられます。おそらくポール・ワトソンの年収8万ドルと比べるとかなり高額でしょうな。問題は金額ではなく、まわりまわって国庫補助金、すなわち日本国民の財布から彼のギャラが支払われているということ。
「バカなオーストコリアだぜ。飛行機を借りちゃいけねえって法律に何も書いてねえだろ? ざまあみろ、ギャハハハwwww」(ウヨガキ風に)
 これですからね・・・・そりゃ、温厚なオージーの皆さんだって激昂しますわいな。もし、NZの皆さんが日本人的民族性を備えていたとしたら、非国民扱いは免れますまい・・
 オーストラリアとの良好な2国関係維持という観点から見ても、やはり、鯨を守るためならどんな違法行為も辞さないというシー・シェパードの活動をいかにストップさせるかという点が最も肝要だと思います。(引用)
 鯨研のオトモダチ新聞産経の佐々木記者はご自身のブログで上記のように述べていますが、オーストラリアとの良好な2国関係維持という観点から見て最も肝要なことは、ブンカのためならどんな脱法行為も辞さないというオーストラリアの目と鼻の先での独善的な調査捕鯨をただちにストップさせることです。
「大事なお得意さんにゃ何も言えねえだろ、ギャハハハwwww」
なんて悠長なことを言っていられるのも今のうちですよ。既に輸出相手国としては、公海捕鯨を「道義に欠く」と見ている中国に抜かれてますからね・・
 と、こんなところで記事を締めようと思ってたら、flagburnerさんが重大な情報を提供してくれました。
【Without action, you cannot take negociation!】(flagburner's blog(仮))
http://blog.goo.ne.jp/flagburner/e/3f6f72e89e3f2b19811ca440858af16e
 なんと日本側は「黙って調査捕鯨やらせろ! ICJになんか提訴してんじゃねえよ!!」長年の友人であるオーストラリアを恫喝する手に打って出てきました・・・。詳細は上掲リンクご参照。
 オーストラリアの皆さん、あなた方はもっともっと怒らないとダメです! 完全にナメられてるよ!!!
参考リンク:
【読売岡崎記者ミスリード記事関連】(1/12,拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/34692147.html
【日本は南極海での捕鯨から撤退するべきかというアンケートの結果の推移】(1/10,カナダde日本語)
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1982.html
【[SS続報]「衝突は日本捕鯨船が悪い」56%「日本製品買い控えたい」75%@オーストラリア世論調査】(1/16,Cool Cool Japan !!!)
http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/1415953/

 

◇悲しい鯨肉洗脳教育
【特別授業:江東で捕鯨の現状伝える 小学校で市民団体】(1/17,毎日東京版)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100117ddlk13100139000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100117-00000011-mailo-l13
 WFFが市民団体だってさ。笑えますねぇ。まあ、高速道路建設推進を掲げるオバチャンたちの国交天下り機関御用団体も市民団体っちゃ市民団体になっちゃうんだろうけどさ。。
 で、件の小学校の教師らしき方がブログ記事を書いているのを見つけました・・
【くじらのお料理をいただきました】(1/16,もっと体験!)
http://blog.goo.ne.jp/taiken87/e/e3caa0f4d296d687eebe3f63498b90fc
 一回コメントを書いて削除されたので、「まるで戦前の皇民教育のようですね」という一言を付け加えたところ、今度は消さずに残されました・・(1/20現在) 
参考リンク:
「鯨料理トンデモレシピ一覧」
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/shoku.htm
「学校教育とクジラ」
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/edu.htm
「捕鯨問題総ざらい!!!・こどもたちを洗脳しないで!!」
http://kkneko.sblo.jp/category/765307-1.html

 

◇捕鯨関連ブログご紹介
【もうひとつの調査捕鯨問題】(紅海だより)
http://inlinedive.seesaa.net/article/138001852.html
現在の調査捕鯨問題は、この「氾濫する情報」の海を上手に泳げる人がいかに少ないかということをあぶりだしています。情報量が多くなれば、比較検討・取捨選択の余地も広がり、ものごとを多面的に考えることができる…、というのは幻想でしかありません。実に多くのひとは情報そのものをシャットアウトすることで情報の海に溺れるのを免れ、浮き輪のような「自分にいちばん都合の良い情報」だけを後生大事にします。(引用)
情報リテラシーの観点から反反捕鯨プロパガンダが流布した背景を解説してくれています。“戦後処理”の重さを考えると気が滅入りますね・・・
【クジラ資源を回復させる方法】(3500-13-12-2-1)
http://3500131221.blog120.fc2.com/blog-entry-99.html
特に一つの研究所におかれましては、法律を変えるとクジラが増えるという大変独創性のあるテーマで研究を行っていただきたいものです。(引用)
 (笑) 日本が真に持続的水産業を確立できている国であるならば、沿岸捕鯨再開を訴える以前に混獲の管理もきちんと出来ていていいはずなんですけどね・・
【朝日、「天声人語」で調査捕鯨支持を表明?】(不条理日記)
http://himadesu.seesaa.net/article/138596636.html
 朝日の無責任コラムに突っ込んでくれています。記者もピンキリですから、ね・・。産経はまともな記者ゼロだろけど。。
「オーシャンズ」を見てこぉんな感想を持つってのは、これを書いた論説委員はもう手の施しようがないほど脳ミソがベーコン化しちゃってるニャ〜(--;; ガラクタ論文しか出せないエセ調査でもって「英知で報いる」ってんだから、もう笑うしかないですな。。鷹嘴さんが一言でバッサリ斬ってくれてます。
調査捕鯨の名を借りた商業捕鯨こそ、本当の危機を見えにくくするだけじゃありませんか?(引用)
【調査捕鯨は政治目的の調査である】(知財業界で仕事スル)
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshikunpat/61082794.html
【調査捕鯨が解決の方向に行かない理由】(〃)
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshikunpat/61096045.html
 鯨研の“宣伝用のうたい文句”と東大米本室長の論説を比較してくれました。結果は・・言うまでもないニャ。。
【[物申す]調査捕鯨なんて仕分けられてしまえばいいのに】(おこじょの日記)
http://d.hatena.ne.jp/o-kojo2/20100113
 タイトルだけでもう十分!
【日本は世界と戦って捕鯨を続けるのか】(日本在住!日系アメリカ人のひとり言)
http://d.hatena.ne.jp/japerican/20100118/1263801604
私がここで述べたかったのは、捕鯨を絶対的に支持する議論ばかりで、疑問を差し挟む意見が全く見られない事の無気味さだ。(引用)
 奇妙奇天烈なブンカ論に対する、日系の方ならではの反論も。
【調査捕鯨】(bluebetta's blog)
http://santakatt.blog63.fc2.com/blog-entry-75.html
 拙記事をご紹介いただきましたm(_ _)m 食害論に対する反論は、ウヨガキ君たちと違い環境問題に関心の高い方ならでは。
【日本の調査捕鯨の違法性を追及する内外の動き/非致死的調査だけど・・・】(拙ブログ)
http://kkneko.sblo.jp/article/26915339.html
 せっかくなので、引用してもらった過去記事をSSを目の敵にしている皆さんにも再読いただきましょう。以下は、ワシントン条約違反を犯した捕鯨船団の中積補給船オリエンタル・ブルーバード号(現飛洋丸2)の船籍問題について追及した参院喜納議員の質問趣意書に対する水産庁側の回答・・
御指摘のパナマ船籍の船舶は、共同船舶株式会社が私契約に基づき調査船への補給活動等に従事させているものと承知している。なお、このような私契約に基づく活動について、当該船舶の旗国であるパナマ政府の許可等が必要であるとは承知していない。
 産経佐々木殿、読みましたか!? 意味わかりましたか!!??

posted by カメクジラネコ at 02:13| Comment(4) | TrackBack(2) | 社会科学系