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【格闘技】亀田興毅調印式にベルト忘れた きょうWBC世界フライ級統一戦2010年3月27日 紙面から
ベルト忘れちゃった−。3大世界戦の調印式が26日、東京・後楽園ホールで行われ、WBC世界フライ級正規王者亀田興毅(23)が、ベルトを忘れるハプニング。急きょWBCミニマム級王者オーレドンのベルトを借りて調印式に臨んだ。暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32)と6年ぶりに再会し、「そんなに昔と変わらないな」とポツリ。嵐の前の静けさか、視線すら合わさなかった。計量は世界戦に臨む6選手とも一発でパスした。 あるべきものがない…。通常、王者は調印式にベルトを持参するが、興毅の前には借り物のベルトが置かれた。控室に戻ると、興毅はベルトの“不在”を説明した。 「オレは常に挑戦者という気持ち。ベルトは形だけ。だから置いてきた。ポンサクレックを倒すまで、チャンピオンだと思っていないから」 まだ「真の王者」ではない−。自らの意思でベルトを持ってこなかったと力説した。 だが、30分後、真相が明らかになる。調印式の会場を後にする亀田ジム・五十嵐会長が「ボクのミスです。会場に着いて、リング上で気づきました」と沈痛な表情。興毅の主張と食い違いをみせ、「じゃあ、そういうことにしておいてください」と苦笑いを浮かべた。 ポンサクレックとは、タイでスパーリングをした04年2月以来、6年ぶりの再会。これまで舌戦を繰り広げてきたが、メンチ切りどころか、視線すら合わせず。「やれることはやった。必殺パンチが決まれば、タイを越えてヨーロッパ、ロンドンまで飛んでいくな」とニヤリ。因縁の対決は20時51分にゴングが鳴る。(森合正範)
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