今夏に予定される参院選の広島選挙区(改選数2)で、国民新党は25日、現職の亀井郁夫氏(76)を公認する方針を固めた。郁夫氏の後継候補に浮上していた元広島県議の河井案里氏(36)には公認をしない方針を伝えた。
郁夫氏と、実弟の亀井静香代表(金融・郵政改革担当相)がこの日協議し、3選挑戦で一致した。郁夫氏は中国新聞の取材に「引き続き与党として教育問題に取り組むため全力で頑張る」と述べた。
亀井郁夫氏は広島県議を経て1998年の参院選で自民党から初当選。2期目途中の2005年12月、郵政民営化に反発し、国民新党に加わった。
同党の広島選挙区の公認候補をめぐっては2月以後、河井氏と党幹部が接触。複数の党幹部によると、昨年11月の広島県知事選に立った河井氏を亀井代表が支援した経緯もあり、郁夫氏の後継とする方向で一時、調整が進んだ。しかし、河井氏の後援会の意向や、夫の河井克行衆院議員(比例中国)が自民党に所属する点などから合意に至らなかったという。
広島選挙区にはこれまでに、民主党現職の柳田稔氏(55)、自民党新人の宮沢洋一氏(59)、共産党新人の大西理氏(44)、政治団体「維新政党・新風」新人の関佳哉氏(66)、同「幸福実現党」新人の植松満雄氏(51)がそれぞれ立候補を表明している。
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