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  •  死去した金嬉老元受刑者

    金嬉老元受刑者が死去 立てこもりで民族差別訴え

     【ソウル共同】1968年2月の「金嬉老事件」で無期懲役が確定後、99年9月に仮釈放され韓国に渡った金嬉老(本名・権禧老)元受刑者が26日午前(日本時間同)、前立腺がんのため韓国南部釜山市内の病院で死去した。81歳。静岡市出身。

     静岡県清水市(当時)で暴力団員2人を射殺。その後、同県・寸又峡温泉の旅館に客や経営者家族ら13人を人質に立てこもり、在日韓国・朝鮮人差別への怒りを訴え、大きな社会的反響を引き起こした。

     仮釈放後は釜山市に住民登録。韓国メディアで「日本の民族差別と闘った英雄」として扱われ「不幸な人の助けになるようなことがしたい」と抱負を述べていた。

     しかし、2000年9月に内縁関係にある女性の夫を殺害しようとして竹やりでけがをさせ、部屋に放火したとして殺人未遂容疑などで地元警察に逮捕され、韓国で再び服役し03年に出所した。

     最近は「死ぬ前に母親の墓参りをしたい」と日本への渡航を希望。過去の犯罪が入管難民法の「上陸拒否事由」に該当するとみられるため、日本政府に嘆願書を送るなどして入国を認めるよう要請する考えだった。

      【共同通信】