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座頭市・慎吾「勝さんの声が聞こえた」

 映画「座頭市 THE LAST」(5月29日公開)に主演したSMAPの香取慎吾(33)が25日、東京・三田の蓮乗寺で故勝新太郎さん(享年65)の墓をお参りした。座頭市シリーズは、勝さんの代表作。手を合わせ「一生懸命やりました」と報告すると「『おー、そうか、そうか、オレも見るよ』と勝さんの声が聞こえた」と“勝新魂”を受け取ったことを明かした。

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 降りしきる雨の中、勝さんの墓の前で香取は手を合わせた。

 「座頭市をやらせていただきました。これから公開に向けて頑張ります」。そう話しかけると、「おー、そうかそうか、オレも見るよ」と聞こえた気がしたという。天からのエールを受け「グッと来るものがあった」と改めて、作品への思いを強めていた。

 「座頭市」は、勝さんの代名詞とも言うべき作品。ライフワークとして、1962年から89年までの26作品で主演、監督を手がけた。その完結編となる「‐THE LAST」で、市を演じる香取は、けじめとして自ら墓参を提案。この日、ようやく勝さんと“対面”することができた。

 撮影前から「勝さんの存在は大きかった」と相当なプレッシャーがあったという。しかし、自らの“市”を作り上げることを決意し役作りに励み、“慎吾市”を作り上げた。特に、約1年かけて特訓した殺陣は「120点。完成したものを見て、自分でもすげえなと思えた」と納得する出来栄えに。墓前にも「とにかく思い切って一生懸命やりました」と胸を張って報告した。

 今作でメガホンを取り、勝さんと深い親交のあった阪本順治監督は「勝さんの市には勝さんの喜怒哀楽が出ていたが、慎吾の市にもそれがあった」と評価する。

 香取は、4月からは“ザ10市(ざとういち)”として、全国10都市をキャンペーンに回る予定。次は大ヒットの報告を勝さんに届けるつもりだ。






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