原宿で多数倒れ４人搬送…芸能人がいるとのうわさ

多数の人が倒れる事故が発生し、騒然とする竹下通り

　２６日午後４時２０分ごろ、東京・原宿の竹下通りで、芸能人がいるとのうわさが流れ、興奮した女性らが殺到、一部で人が折り重なるように倒れた。都内や神奈川県の１３～１４歳の少女４人が頭や腹を踏まれたり、過呼吸の症状を訴え、病院に運ばれた。いずれも軽症。

　警視庁原宿署によると、芸能人は複数の名前が挙がっていたといい、原宿署が詳しい状況を調べている。

　現場は、竹下通りの原宿駅側の入り口に近い路上で、駅に向かって緩やかな上り傾斜がついている。実際に芸能人はいなかったとみられる。

　竹下通りは、雑貨店や衣料品店などが両側に立ち並ぶ幅約６メートルの通りで、長さ約４００メートル。若者が多く集まることで知られ、当時は歩行者天国で、春休み中のため中高生もおり、普段より人が多かった。

　近くの雑貨店で働く内田裕子さん（２０）によると、午後４時ごろから人が増え、身動きできない状態になった。あちこちで女性の悲鳴が聞こえ、放心状態で座り込んでいる女性もいた。

　近くの体育館で開催中の「春の高校バレーボール全国大会」の応援に来た高校の女子生徒（１７）＝横浜市＝は「１０分間くらい体が人込みに流された。２０メートルくらい動いて、足も浮いた。動きたい方向に動けず必死だった」とぼうぜんとしていた。

　近くには国立代々木競技場や明治神宮がある。

（2010年3月26日22時14分  スポーツ報知）

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