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携帯電話のメール、ネットで一気にデマ拡大 原宿・竹下通りがパニックに (2/2ページ)
このニュースのトピックス:転落・倒壊・陥没・故障
すべてがうわさにすぎなかった。だが、混乱は20分以上続いた。東京都西東京市から来た中学1年の女子(13)は「うずくまって泣いている人もたくさんいた。すごく怖かった」。しゃがみ込んだ若者の上に、何人もが折り重なった。「靴がない」「財布がない」といった泣き声も上がった。
原宿では過去にも同じような騒動が起こっていたという指摘もある。
新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「集団なだれ」という現象が起こったと指摘する。「従来の口コミや流言は直接的コミュニケーションで受けるものが多く、情報を頭で消化する時間があった。しかし、携帯電話のメールやブログの普及で、情報が複雑さと速さを兼ね備え、判断する間もないうちに大量に広がるようになった。その影響の典型ではないか」と話す。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏(45)は「若い人はメールの内容をうのみにしがちだ。ネットの情報が玉石混交で疑ってかかるべきなのは基本だ」と警鐘をならしている。