ya12006001生方効果はマスコミ連合軍によって、効果を倍増し、「世論調査」というマジックで表示される。
生方はこれで、いままで三流の評論家だったのが、一流の評論家に成れると勘違いし、明らかな保守新聞にコメントして、あまつさえ高嶋との会話を盗み撮りして、テレビ局にばら撒いた。これを利敵行為とか、民主党への裏切りとか、保守政権のスパイだとか、いうひともいるが、そうではない。生方が頭が悪くて軽薄なだけである。にもかかわらず、マスコミの寵児になりたかった欲望が高じ、産経に騙され、テレビ朝日に乗せられて、あたかも自分が念願の「高名な評論家」になったと思いちがいをして有頂天である。一般的にこういう行為をするひとを、白痴というが、白痴のくせに目立ちたがり屋で、長年だれも振り向いてもくれなかったのに、テレビに露出しているから、人が寄ってくるので、狂喜している。単に珍獣を眺めているだけなのに。

とうぜん見世物小屋である日本のマスコミは、あたらしい珍獣をさがしているが、そうそういないので、いきおい「ろくろっ首」や「いたち」や「牛おんな」をでっちあげ、啖呵売する。

1248188215啖呵売の商売と割り切っている田原総一朗も、さすがに賞味期限が切れたが、後継者に星宏をひっぱってきた。しかしいずれも、コスト割れしたため、テレビ局としては主婦向けの小宮悦子で安く上げようとしているようだ。僕は長年、田原総一朗を看板にして、番組を作ってきた。
基本的には、局員ではない僕も田原もよるべない貧乏人であり、視聴率を優先するのがモットーであった。彼も僕も、かって破産状態(僕はいまでも)にあり、食うためにマスコミという苦界に身を売った。僕はつらくてテレビをやめたが、田原はまだ「カラダ」を売っている。それで局としては、うば桜をこれ以上おいておく体力はないらしい。民主党攻撃ショーも観客が飽きてきたようだ。

そもそも重役の植松は僕がニュースステーションにいたときの同僚であり、今社長になっている早川は当時のプロデューサーであった。いま彼らの頭にあるのは、エンターテイメントであるテレビの全盛は終わったので、コスト削減しか考えていないことは想像に難くない。値段が高くて、収益のすくないタレントや番組を削除するしかないのだ。もっとも僕は削除されるまえにいたたまれなくて、テレビをやめたけれど。

そこにあらわれた鴨ねぎが、生方だったのだ。ただで自ら売り込んでくれる貴重な人材である。

マスコミと生方の民主党潰しに、乗せられて「第三局」という幻想に期待する賽の河原の石積みを、永遠に続けていけばいい。

政治に翻弄されて、なぜ若い人が革命を志さないのだろう。そんなに税金だけ払って収奪されるのが好きなのか。マゾの嗜好性は自由だから、それならそれでもいいんだけど。