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「AKBがいる」飛び交うデマに原宿騒然
このニュースのトピックス:転落・倒壊・陥没・故障
春休みになったばかりの「若者の街」東京・原宿の竹下通りは、「将棋倒し事故」の情報に騒然となった。将棋倒しの事故はなかったが、何人もの女性が体調不良を訴え、路上に倒れる人も出るなどしたため、救急車も出動した。
「人込みから『キャー』という声が上がった。何が起きたか分からなかった」
現場近くのある商店の従業員は、こう話す。十代をターゲットにしたブランドショップやクレープ店などが立ち並び、若者でにぎわう竹下通り。この日は、春休みになったばかりで特に混雑が激しく、買い物客や観光客でごった返していた。
「AKBがいる」という声が聞こえ、人が殺到。実際には、こうした事実はなかったが、パニック状態になり、警察などには「将棋倒しが起きた」という通報が相次いだ。
現場では、若者がひしめきあい、つまずいて転ぶ人も。しゃがみ込んだ若者の上に、何人もが押されて、折り重なった。「靴がない」「財布がない」といった声が飛び交い、悲鳴や泣き声も上がった。
付近の店の看板は倒され、花壇は踏み荒らされた。東京消防庁によると、この騒ぎで少なくとも3人が体調不良で搬送されたという。
西東京市から来た中学1年の女子生徒(13)は「前から後ろからも押されて、一緒にいた友達が倒された。悲鳴が聞こえて、うずくまって泣いている人もたくさんいた。すごく怖かった」と話した。