郵政改革法案骨格めぐる閣内不一致続く 亀井大臣、首相の了解を受けたと強気の姿勢
予算成立後も鳩山政権は迷走している。
24日、亀井金融・郵政担当相らが発表した郵政改革法案の骨格をめぐり、閣内から不満と批判が噴出、政権運営はいばらの道が続くとみられる。
25日午後5時ごろ、鳩山首相は「私が了解をしたというふうに伝えられておりますけれども、実際には了解ではないと。調整前に発表したということは、やはりまずかったと思っております」と述べた。
一方、25日午後6時ごろ、亀井金融・郵政担当相は、首相が郵政改革案を了承していないと言っていることについて質問を受けた。
亀井金融・郵政担当相は「そんなことあるわけない、もう一度、聞いてみなよ。OK、全部OK、言ったから」、「(調整前に発表したのはまずかったと首相は言っているが?)そんなことはない、そんなことはない」と述べた。
食い違う2人の主張、郵政改革法案の概要をめぐる閣内不一致は、25日も続いた。
亀井金融・郵政担当相は「(首相は)お任せしますということで、今ごろ総理が方針、変えるはずないでしょ」と述べ、鳩山首相の了解を受けたとして、ゆうちょ銀行の預け入れ限度額の引き上げなどに強気の姿勢を見せた。
しかし、仙谷国家戦略担当相は「国民の皆さん方も意味がね、わかるような議論が、ここまではないのではないか」と述べた。
野田財務副大臣は「民業圧迫の可能性があると思いますね。そこは、やっぱりよほど注意しなければいけないと思います」と語った。
閣内から噴出する異論に、亀井金融・郵政担当相は「『官から民へ』というはやり言葉がありましたけど、今はそんなことを言っている、わたしは経済の状況では、わたしはないと」と述べた。
一方、自民党の小泉 進次郎議員は、「『官から民へ』を『民から官へ』。はっきりと路線が変わったなと。岡田大臣が(民主党の)代表時代、預金限度額を自民党は最初1,000万だったのに、それを500万にしろって言ったんですよ。それが今回2,000万、4倍ですよ。一体、大臣、どう思っているのか、聞いてみたいですね」と述べた。
閣内で異論が相次いでいることについて、亀井金融・郵政担当相は「異論が相次いでる? 誰が言ってるの?」、「(なぜこのような事態に?)あんたたちが騒いでいるだけだ。誰がそんなの、全然、総理からの電話もなんのあれもないよ」と語った。
こうしたゴタゴタを自民党は厳しく批判した。
自民党の安倍元首相は、「鳩山政権自体が事実上、今、空中分解寸前と言っても、わたしはいいんではないかと思います」と述べた。
(03/26 00:23)