沖縄放送局

2010年3月26日 12時43分更新

うるま市で移設反対集会

政府が、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設候補地の1つとして、沖縄県うるま市のアメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案を検討している中、近くの住民などが移設に反対する集会を開きました。

普天間基地の移設問題で、政府は、5月までの決着に向け、3月中に移設先の政府案をとりまとめる方針で、移設候補地の1つとして、うるま市のアメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案が検討されています。

これを受けて、25日夜、ホワイトビーチの近くの住民が、移設に反対する集会を開き、会場には、600人あまりが集まりました。

集会でははじめに、主催者の代表が、「うるま市に移設するというこんな馬鹿なことは許されない。県内のどこにも新しい基地をつくらせてはいけない」と述べました。

このあと、住民の代表が、「沖縄の海を埋め立てて基地をつくることは、海の恩恵で暮らす漁師などの生存権のはく奪だ。沖縄に基地を押しつけることは沖縄の心を踏み潰す行為だ」と訴えました。

そして、集会では、うるま市の沖合いへの移設の検討を撤回することや、普天間基地を無条件で返還することを求める決議が採択されました。