東京六大学
留年決意の東大・鈴木 ひじ治療し再び投げる!
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留年を決意した東大の鈴木優一
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目を閉じると苦楽が頭の中をかけめぐった。東大の鈴木優一投手(23)が在籍した06年からの4年間、チームは3勝80敗2分けで8シーズンすべて最下位に終わった。だが、その3勝のうち2勝は08年秋に鈴木がマークしたものだ。特に第7週の法大戦では初戦で188球、中1日で登板した3回戦で167球、翌4回戦も109球で完投。計464球を投げきり、無尽蔵のスタミナを見せつけた。これで評価を一気に上げ、中日などが09年ドラフトの隠し玉としてリストアップ。「本当に自信になった」と振り返った“赤門左腕”だったが、皮肉にもこの熱投が大学4年のシーズンを棒に振る要因となってしまった。
12試合でリーグトップの83回1/3を投げた左ひじは悲鳴を上げた。今春4月11日の早大1回戦では痛みに耐えながら7回6失点。このマウンドがリーグ戦最後の登板となった。その後は治療に専念。痛み止めの注射を打ち、病院を転々としたが効果はなかった。
「結局は悔しさの方が大きい4年間でした」という鈴木は、「少し野球以外のことも考えたい」とあえて留年を決断した。だが野球をあきらめるつもりはなく、治療も続ける。どんなマウンドでもいい。もう一度全力で白球を投げ込める日が来るのを信じている。
◇鈴木 優一(すずき・ゆういち)1986年(昭61)4月3日、愛知県西尾市生まれの23歳。小3からソフトボールを始め、西尾(愛知)ではエースとして3年夏は愛知大会3回戦敗退。1浪して東大入学。1年秋に初登板。リーグ通算36試合2勝19敗、防御率4・68。家族は両親と妹、弟。1メートル83、80キロ。左投げ左打ち。
[ 2009年12月29日 ]
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