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一人暮らし向け家電選び、損しないための4つのポイント

nikkei TRENDYnet3月26日(金) 11時11分配信 / 経済 - 産業
一人暮らし向け家電選び、損しないための4つのポイント
一人暮らしの楽しさのひとつが、自分で家具や家電を選べること。ただ、テレビなど大型で高価な家電は慎重に選ぶが、掃除機や調理家電といった小型の家電は売り場で何となく決めてしまうことも多いのではないだろうか。
 一人暮らしの楽しさのひとつが、自分で家具や家電を選べること。ただ、テレビなど大型で高価な家電は慎重に選ぶが、掃除機や調理家電といった小型の家電は売り場で何となく決めてしまうことも多いのではないだろうか。その結果「使わなかった」「ちゃんとしたものを買っておけばよかった」「安いもので十分だった」などと後悔することもよくある。一人暮らしの部屋は狭い。引っ越しにはお金もかかる。結局使わない家電を買う経済的な余裕も、置いておくスペースもないのだ。何となく買って後悔しないよう、小物家電を選ぶポイントを考えてみよう。

【詳細画像または表】

ポイント1実家にあるファミリー向けの家電は「ちゃんとし過ぎ」

 「実家にある使っていない家電を持って行けばいい」――そんなふうに思っていたら、ちょっと待ってほしい。実家にある家電は基本的にファミリー向け。機能的には優秀なのだが、一人暮らしの場合にそこまでの機能が必要かは別。大きすぎて置き場所に困ることもある。

 例えば掃除機。実家にある掃除機は大抵キャニスター型だ。キャニスター型とは、車輪が付いた本体からホースが伸びているおなじみの掃除機のこと。パワフルで使い勝手もいいのだが、狭い一人暮らしの部屋には「ちゃんとし過ぎ」。細長いスティック型やハンディクリーナーで十分だ。それに、キャニスター型だと押し入れなどに収納するスペースを確保しておかなければならない。スティック型やハンディクリーナーは部屋に置いておくのが基本。収納場所にも困らないし、思い立った時にすぐ使えるというメリットもある。

 ただ、ここで注意したいのが、スティック型やハンディクリーナーには充電式とコード式があることだ。スティック型やハンディクリーナーは、キャニスター型という「1台目の掃除機」があって、さらにちょっとした掃除用として使う「2台目の掃除機」として扱われることも多い。手軽な充電式は「2台目」としては便利なのだが、一人暮らしで1台目の掃除機として使うことを考えるとパワー不足。コード式を選んでおこう。

 一人暮らしの場合家にいる時間が短く、一度に必要となる量が一人分であることも忘れてはいけない。実家で使っていて便利だったからと買ったが結局使わなかった、なんて家電もある。つい買ってしまうのが保温機能付きの電気ポット。一人暮らしなら必要になった時にヤカンで沸かせば事足りる。保温機能付きのドリップ式コーヒーメーカーも買う前に考えた方がよい。何人分もまとめて淹れる時には便利なのだが、一人で一杯飲むだけならコーヒードリッパーをカップの上に置いて淹れれば十分。その方が置き場所にも困らない。

 あっても実はあまり活躍しないのがホットプレート。一人分ならフライパンで調理する方が手軽だ。実家のダイニングと違ってテーブルが小さく、ホットプレートを置くと食器を置くスペースがない、なんてこともある。それに、大人数でわいわいホットプレートを囲むのと違い、一人でホットプレートはちょっとさみしい。

 一人暮らしの必需品、電子レンジもシンプルなものにしておこう。実家にあるような、高価なオーブン機能付き電子レンジを買っても大抵使わない。

ポイント2便利グッズは生活スタイルを把握してから。まずは基本機能を押さえた家電を選ぶ

 家電売り場や通販などでつい気になってしまう便利グッズ。一人暮らしだからこれで十分だろう、と思って買ったはいいが、うまく使いこなせなかったり、後で家電を買い直すケースも多い。

 よく聞くのが、電子レンジで炊ける炊飯器。一人分のご飯を電子レンジで炊けるのは便利なのだが、一般的に米をといだ後、米に水を吸わせるために30分ほど水に浸しておく必要がある。弁当のあたためのように、電子レンジのスイッチを入れて数分ですぐ食べられるようなイメージを持つかもしれないが、そうではないのだ。食べたいと思った時から食べられるまでの時間は炊飯ジャーと変わらない。となると、炊飯機能に特化した炊飯ジャーの方が炊きあがりが安定していて使いやすい。シンプルな機能の製品なら1万円以下で購入できる。

 社会人になってスーツやワイシャツを着るようになると必要になるのがアイロン。最近はしわになりにくい素材のスーツやワイシャツも出回っているが、襟などパリッとしたい部分にはやはりアイロンをかけた方がよい。とはいえアイロンがけは面倒なもの。ハンガーにかけたままでしわが伸びるとうたうハンドスチーマーならアイロン台もいらないし楽なのでは? とつい手が伸びてしまう。

 ハンドスチーマーはセーターなどアイロンがけしづらいものに対しては便利なのだが、シャツの襟元など、しっかりしわを伸ばしたいものには不向き。やはり、アイロンは持っておくべきだ。高価なものを選ぶ必要はない。高価なアイロンはすべりがよく、力をいれなくてもすっとしわが伸びる。毎日大量にアイロンがけするなら価格の差を実感できるが、一人分の衣類をアイロンがけする程度ならあまり気にしなくてもよいだろう。

 スチームアイロンはハンドスチーマーと同じようにハンガーにかけたままスチームをあてられるものがほとんど。ハンドスチーマーはパリッとアイロンがけすることはできないが、スチームアイロンはアイロンがけとハンドスチーマー両方の機能を持ち合わせているのだ。ちなみにスチームをあてることで染みついた臭いを飛ばす効果もある。

 掃除機も、粘着テープ式クリーナーやハンディモップといった便利グッズで済ませたくなるかもしれないが、砂糖など粉末をこぼした時に困る。リーズナブルなものでよいので掃除機は買っておくべきだ。

 便利グッズは機能が限られている。その機能が生活スタイルや用途にぴったり合えば非常に便利で、「安くて良い買い物をした」と満足度は高い。しかし生活スタイルに合わないと、機能が限定されているため他の使い道がなく後悔することになる。

 便利グッズは使い方にコツが必要なものも多い。家事に慣れていない時期には、使いこなせないことも多いだろう。一人暮らしスタート時は基本機能がしっかりした家電を選ぶ。そして一人暮らしに慣れて、何が必要か、どんな使い方をしたいのかがはっきり分かったら便利グッズに挑戦してみよう。

ポイント3家電を収納するスペースはない。デザイン性も選ぶポイント

 一人暮らしの部屋は収納スペースが少ない。家電は基本的に「出しっぱなし」と思っておこう。また、キッチンと居住スペースをきっちり分けられるほど広くない。つまり、家具やカーテンにこだわって素敵なインテリアを演出しても、家電が丸見えでインテリアの統一感が全くなし、なんてこともよくあるのだ。一人暮らしの家電は、基本機能がしっかりしていれば十分。多機能よりもデザイン性で選ぼう。

 使って楽しい家電を選ぶのも大切。先にホットプレートは必要ないと言ったが、友人が遊びに来た時に楽しめるという理由で買うのはいいだろう。コーヒーメーカーも同様で、カップの上にコーヒードリッパーを置く方式では淹れられない、ひと味違うコーヒーが飲めるコーヒーメーカーなら「買い」。ただ、手入れが大変なものは避けよう。面倒で使わなくなりホコリをかぶっている、ちょっと凝った家電ほどわびしいものはない。インスタントコーヒーでエスプレッソを作れる製品もあるが、

 一人暮らしは、誰も見ていないからと適当な生活になっていきがち。余分なものを買う必要はないが、使って楽しい家電、友人との楽しいひとときを過ごすための家電なら、買って損はない。

ポイント4確認してから買った方がよい家電に注意

 買ったはいいが実は使えなかったという失敗もある。捨てるのももったいないし、かといってしまっておくわけにもいかない。お金も損してしまって踏んだり蹴ったり。そうならないよう、確認して買った方がよい家電を挙げておこう。まずは浄水器。水道の蛇口に取り付ける「蛇口直結型」は対応している蛇口でないと付けられない。狭いキッチンの場合、蛇口は対応していても浄水器本体が邪魔でキッチンの使い勝手が悪くなることもある。蛇口とシンクの形状を確認してから買おう。メジャーでサイズを測ってメモしておいたり、携帯電話のカメラなどで撮影しておくと安心だ。

 水道水を注いで浄水するポット型浄水器も注意が必要だ。ポット型浄水器は冷蔵庫に入れておかなければならない。ファミリー向けの大型冷蔵庫ならそれほど気にしなくてもよいのだが、小型の冷蔵庫の場合、ポット型浄水器が入らないこともある。入ったとしても、ドアポケットが浄水器で一杯になってしまうのも考えものだ。ポット型浄水器を買うなら、冷蔵庫を買った後でサイズを確認してからがいいだろう。取っ手のない省スペースタイプがおすすめだ。

 春とはいえまだ肌寒い日もある。灯油やガスの暖房器具を買うなら、まずアパート・マンションの賃貸契約書をチェックしよう。灯油やガスの暖房器具の使用を禁止している場合がある。ガスの暖房器具は、プロパン用、都市ガス用で種類が違う。都市ガス用はさらにガス会社によっても違ってくる。異なる種類のガスに対応させることもできるが別途費用がかかる。これはガスコンロも同じ。引っ越し先の近くの量販店で買うなら問題はないが、実家から持って来る時には気をつけよう。

 引っ越し当日から絶対に必要な家電、照明器具の確認も忘れずに。部屋に備え付けられているならよいが、ないと真っ暗な部屋で過ごさなければならない。だが、引っ越し前の下見や引っ越し当日はまだ明るい日中のことが多く照明器具まで気が回らないもの。量販店に行って、照明器具売り場を見て初めて思い出すことになる。照明器具自体を買わなければならないのか、蛍光灯や電球だけでいいのか。電球ならソケットの種類、蛍光灯なら対応サイズが分からないとどれを買っていいのか分からない。トイレやキッチンの電球・蛍光灯も忘れずに。一度家に戻って確認してから出直すことにならないよう、部屋中の照明器具をあらかじめ調べておこう。

生活が落ち着いてから少しずつ必要なものをそろえる

 このように、一人暮らしで家電をそろえるのは楽しいものだが、買ってから後悔することも多い。実際のところ、引っ越した初日から必要なのは照明器具、季節によっては暖房器具。引っ越し作業時に掃除機があれば便利、という程度。あわてて全部そろえるのではなく、暮らしてみて必要になったものをそろえていくくらいがちょうどよい。そして買うなら基本機能のしっかりしたものにする。価格が気になるかもしれないが、買った後でちゃんと使えなければいくら安くても無駄になってしまう。

 最後に、今回の記事を執筆するにあたり、一人暮らし経験者に「買ったけど結局使わなかったもの」を聞いてみた。一人暮らしを始める時の参考にしてほしい。

(文/増田若奈)

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  • 最終更新:3月26日(金) 11時11分
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