Vリーグ:JTキム・ヨンギョン、1年目で得点王に
「信頼できない」視線感じ、最後覚悟でプレー
今季の日本女子プレミアリーグ(社会人バレーボール・Vリーグ1部)には「韓流」の嵐が吹き荒れた。嵐の「発生地」は、韓国女子プロバレーボールの興国生命ピンクスパイダーズから2009年に日本のJTマーヴェラスに移籍したキム・ヨンギョン(22)=写真=だ。キム・ヨンギョンは05年に興国生命に入団、「100年に一人の逸材」と絶賛され、女子バレーボール界の勢力図を書き換えた選手。デビュー1年目の新人賞はもちろん、レギュラーラウンドやチャンピオン決定戦でMVPを3回ずつ獲得した。
キム・ヨンギョンは21日に閉幕した日本バレーボールのレギュラーラウンドでもベストスコアラー(得点王、696得点)になり、同チームを史上初のリーグ1位(26勝2敗)に導いた。これに韓日両国のバレーボール関係者は驚いた。日本の国際バレーボール連盟(FIVB)ランキングは5位で、韓国の21位より高いことでも分かるように、日本の実力は韓国より一枚上と評価されていた。だが、キム・ヨンギョンはこの舞台を完全に制したのだ。21日には国際電話で「わたしが(活躍)できなければ、韓国のバレーボールが悪く言われると考え、猛烈に頑張った」と、日本で1シーズンプレーした感想と、韓日の女子バレーボールに対する自身の思いをストレートに打ち明けた。
キム・ヨンギョンはシーズン前、日本バレーボール界の偏見という壁にぶつかったという。チーム内でさえ韓国のバレーボールを一段下に見る視線が感じられたというのだ。キム・ヨンギョンは「『南米やヨーロッパではなく、韓国から来たアジア人の選手に何ができるんだ』と疑うムードが言葉の端々や目つきから感じられた」と話す。
だが、キム・ヨンギョンは「最後のシーズンのつもりでやろう。何が何でも頑張らなければ」と気持ちを引き締め、開幕後には韓国のバレーボールに対する疑念を一掃した。キム・ヨンギョンのパワースパイクには「男子選手の攻撃のよう」とため息が漏れ、全チームから最も注目される選手になった。キム・ヨンギョンは「練習スケジュールからメニューまで、今ではほかのチームの外国人選手よりも手厚い待遇を受けている」と笑った。
そして、「韓国の女子バレーボールは十分、日本に追い付くことができるという自信を持った」と言いながらも、「スピードや分析力はもっと必要」と条件を付けた。さらに、「わたしの攻撃が徹底的に読まれていると感じる時も多かった。自ら試合を分析し、改善しなかったら、今ごろは韓国に追い出されていただろう」と油断禁物であることを重々承知していた。
キム・ヨンギョンは来月2日から始まるファイナルラウンドで、自身の真価を再び知らしめるのが目標だ。「初めてレギュラーラウンド1位になった所属チームを、ファイナルラウンドで優勝させたい。JTと日本のバレーボールの歴史にわたしの名前を残す」と誓った。
キム・ヨンギョンのプロフィール
■1988年2月26日生まれ ■元谷中―韓日電算女子高 ■1メートル92センチ、73キロ ■2005年興国生命ピンクスパイダーズ入団、09年日本のJTマーヴェラス(レンタル) ■レギュラーラウンド新人賞(06年)、スパイク賞3回、MVP 3回、チャンピオン決定戦MVP 3回
丁世暎(チョン・セヨン)記者
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