(cache) 長崎・雲仙市女子高校生行方不明　2日後、本人から自宅に「雲仙にいる」との電話（１１日）｜防犯カメラ

女子高校生がこつぜんと姿を消してから10日余りがたった。そんな中、彼女の所在に関する新たな情報と、ふに落ちない謎が明らかになった。
2月28日から行方不明になっているのは、長崎・雲仙市に住む高校3年生・種村侑里さん(18)。
諫早市内の養護学校へ通う種村さんは、普段、雲仙市小浜町の自宅から、バスや電車を乗り継ぎ、およそ2時間かけて通学していた。
この日も、自宅近くのバスターミナルを利用していた。
近所の人は「毎日、バスがほら、時間が決まっているから、(午前)6時半前に来て、6時半のバスに乗っていって、帰りは、ここのバス停で降りる」と話した。
姿を消した当日の28日午後4時ごろ、いつも通り下校する種村さんの姿を学校の職員が確認していた。
また、JR諫早駅の防犯カメラにも、ホームで電車を待つ種村さんの姿が映っていたという。
そして、諫早をバスで出た種村さんは、午後7時25分に小浜市のバスターミナルでバスを降りたのが、最後に確認されている。
しかし、このバス停での目撃を最後に、足取りはぷっつりと途絶え、その日の夜、家族は捜索願を出した。
近所の人は「犬を飼っていたので、犬を触って学校に行き、帰りもやっぱり、犬に声をかけて帰っていた」と話した。
優しくておとなしいタイプだという種村さん。
行方不明の翌日は卒業式を控え、その後の就職に向け、3日からは洋菓子店で職業実習に参加する予定だった。
そして、行方不明となった翌日の1日、岸壁の突端で、種村さんのかばんが発見された。
足取りが途絶えたバスターミナルから、距離にしてわずか400メートルの防波堤の突端で、種村さんのかばん2つが発見された。
近所の人は「やっぱり暗いですよ。夜7時すぎだから。(防波堤突端まで行くかな?)それが不思議ですよね。突端にかばんがあったというのはね」と話した。
かばんには荒らされた形跡はなく、財布もそのままだった。
釣り人が訪れるほかは、人影もまばらで。夜には真っ暗になってしまうこの防波堤に、種村さんのかばんは、不自然に置かれていた。
警察は、付近や海中も捜索したが、手がかりは得られなかった。
家族からの届け出を受け、事件・事故の両面から捜索を始めた警察。
そこへ、行方不明になった2日後の3月2日、種村さんの自宅に「今、雲仙にいる」と電話があったという。
警察や種村さんの親族の話によると、2日午前10時すぎ、種村さん本人から自宅に「雲仙にいる」との電話があったという。
近所の人は「『雲仙から今電話してる』と言って、すぐカチャッと切れたと聞いている。(雲仙にいるという一言だけ?)そういう話でしたね」と話した。
近所の人は、種村さんは自分の意思で行動できる状態になかったのではと話している。
近所の人は「(偽装とか)そういう考えをいろいろ工作する子ではない。素直な子ですね」と話した。
はたして、電話は種村さん本人なのか、それとも別の誰かなのか。
種村さんの家族は「(ちょっとお話を聞けませんか?)本当にわかりませんので...」と話した。
行方不明から10日余り。
種村さんの消息につながる情報が乏しい中、警察は、現在も24時間態勢で捜索を続けている。