岡山放送局

2010年3月25日 20時29分更新

“違法な支出と認められず”


岡山市議会議員が去年行った海外視察に使われた旅費の一部が、市の条例に違反する違法な支出だったとして、岡山市のNPO法人が行っていた監査請求について、市の監査委員は「違法な支出とは認められず請求に理由がない」として、棄却しました。

NPO法人「市民オンブズマンおかやま」は去年1月から2月にかけて岡山市議8人と随行の職員のあわせて9人が行った韓国など3か国への視察について専用のバスをチャーターして視察先を回ったために、市の条例に違反して高額な旅費が支払われていたとして、市議8人や岡山市の高谷市長に対して、総額で69万4千円あまりを市に返還するよう、ことし1月監査請求を行いました。
これについて市の監査委員は、「団体で行動する場合は専用のバスを利用するのが通常の方法で違法な支出とは認められず、請求に理由がない」として、25日監査請求を棄却しました。
これについて、「市民オンブズマンおかやま」は「今回の視察は公共交通で十分にまかなえたほか、公共交通システムの視察が目的の1つだったことからもきわめて不当だ」としていて、来月上旬をめどに岡山地方裁判所に住民訴訟を起こすことにしています。