ドームを訪れ、ブランコと話をするウッズ氏(左)=ナゴヤドーム
悩める主砲に心強い助っ人の登場だ。3度の本塁打王を獲得した元中日のタイロン・ウッズ氏(40)が24日、ナゴヤドームを“アポなし襲撃”し、2年連続本塁打王を狙うブランコに2年目のジンクス打破に向けた助言を送った。
一昨年限りで現役を退き、米国で不動産業を営むウッズ氏だが、インターネットを通じて古巣の情報をこまめに収集していた。自らの後釜として4番に座るブランコは当然、気になる存在で、オープン戦で打率1割台と苦しんだB砲に、先輩からの金言を授けた。
「困った時は、調子がいい時のDVDを見ること。それに質問を打撃コーチにぶつけて、解決することさ。オレもそうしてきたから」。悩み事をひとりで抱えるな。苦しみを吐露して楽になれ。技術論ではなく精神論。一流の技を持った男だと認めているからこそ、心のゆとりが進化を促す材料だと強調した。
(2010年3月24日)