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【格闘技】亀田興毅「殺し合い。戦争や」 ポンサクレックと”前哨戦”2010年3月25日 紙面から
WBC世界暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32)=タイ=が、正規王者亀田興毅(23)=亀田=に放送禁止用語を連発した。同級タイトルマッチの予備検診が24日、東京・水道橋の後楽園ホールで行われた。時間差があったため鉢合わせのシーンはなかったが、ポンサクレックはこれまでの興毅の態度に怒り心頭。両者舌戦を繰り広げ、殺伐とした雰囲気を漂わせた。 6年ぶりの再会はお預けとなった。通常、予備検診は両者そろって行われる。だが、興毅は「オレはいつも別々。試合前に何回も会うもんじゃないやろ」とピリピリムード。「ポンサクはオレに礼儀を教えるとか言ってるけど、オレがボクシングを教えたるわ。優しい気持ちじゃオレに一生勝てません。ボクシングは殺し合い。戦争や!」と、帰り際に吐き捨てた。 そんな言葉を知ってか知らずか、ポンサクレックも負けじと応戦。「どっちが強いか見てろ。汚いやり方じゃなく正々堂々と戦え! もし汚い手を使うようなら※○#…??」。女性通訳が「訳すのが難しい」と困惑するほど汚い言葉を浴びせた。亀田家も真っ青の“口撃”だ。 興毅に対して特別な感情がある。ポンサクレックは04年2月、タイに乗り込んできた当時17歳の興毅とスパーリング。その時の無礼な態度が許せないようだ。「目上の人を尊敬しないビッグな態度。すごく悪い性格。自分の後輩なら殴っていた」。隣で聞いていたマネジャーのピアラット氏も「スポーツマンの精神で試合をしてほしい。会見で強く手を握ってきたり、足を踏んだり、背中を押したり…。とにかく礼儀正しくない。タイにはあんな子はいない」と付け加えた。 緊張感あふれる“前哨戦”は、ポンサクレックに軍配が上がった。両者は26日、前日計量で危険な再会を果たす。 (森合正範)
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