高木マニア堂

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105:半年で終わった「ヤング・プロレスリング」

エンタメ2010年03月23日 09:00 | フォルダ : 

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 <2008年3月=東スポ・プロレス格闘技サイト「プロレスマニア堂」より>

 2008年4月で、プロレス中継がゴールデンタイム枠を外れて20年が経過したことになる。そんな現在では考えられない話だが、39年前にNET(現・テレビ朝日系)で、日曜日の午後6時から30分枠で若手選手を中心としたプロレス中継が存在した。その名は「ヤング・プロレスリング」

 NETでは1969(昭和44)年7月に、アントニオ猪木を中心とした日本プロレス中継「ワールド・プロレスリング」を放送開始。この時代、プロレス中継はよっぽど視聴率を稼げるコンテンツだったのか? NETは同年10月から、何と日プロの若手選手を中心としたプロレス中継に乗り出すのだった。

 第1回目の放送日である10月5日は番組改変期とあって、各局が新番組のテンコ盛り。この日のテレビ欄を見ると、TBSで「サインはV」、フジテレビで「ハクション大魔王」「サザエさん」「ムーミン」と、今も語り継がれる…いや「サザエさん」に至っては今現在も放送中という人気番組がスタートしている。

 午後6時からの「ヤング・プロレス」は「てなもんや一本槍」(TBS)、「ハクション大魔王」(フジ)、「ヤングおー!おー!」(東京12チャンネル)といった人気番組を敵に回してのスタート。もしかするとNETにとって、はじめから視聴率勝負を放棄したかのような選択だったのかも…。

 記念すべき第1回目の放送カードは「高千穂明久(後のグレート・カブキ)vsマシオ駒」。2週目以降も「藤井誠之vs駒」「高千穂vs木戸修」などの、前座カードが放送されている。

 当時の本紙によると「自分のファイトがブラウン管に映るとあって、試合前の若手レスラーはその日のカードを見て『きょうは××とだ』とコブシを握る光景をよく見かける」とある。まだメインエベンターと前座選手の境界線が、クッキリしていた時代ならではの話だ。 

 だが半年後の1970(昭和45)年3月29日の放送(カードは「柴田勝久vs林牛之助」「木戸vs藤井」)を最後に番組はアッサリと終了。翌週からは中村錦之助主演の「ちゃんばら劇場・新諸国物語」がスタートしている。

 同日スタートの「サザエさん」とはあまりに対照的に、わずか半年で終了した「ヤング・プロレスリング」。まず存在しないだろうが、ビデオテープでも残っていれば、ぜひ観てみたいものだ。

 日本テレビでも、1984(昭和59)年頃に同様のコンセプトで三沢光晴、越中詩郎、冬木弘道、アポロ菅原ら当時の全日本プロレス若手選手を中心とした「フレッシュ・ファイト」なる番組が、土曜日の午前中に放送されていたが、これはまた別の機会にでも紹介したい。

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