橿原考古学研究所付属博物館の特別陳列「平城京発掘」の関連イベントで、平城京を歩いて横断する「平城京を歩く」に参加した。あいにくの雨にもかかわらず、約100人が集まった。
雨を避けて朱雀門の下で昼食を食べようとすると、警備員から「朱雀門では飲食できない」と断られた。周辺に休憩できるあずまやはなく、参加者は築地塀の小さな屋根の下やトイレの軒先で弁当を広げた。
平城遷都1300年祭では、メーン会場の平城宮跡に250万人の来場を見込んでいるが、今のままでは広い敷地内で雨や夏の日差しにさらされる。ゆっくり過ごせる施設の整備こそ、県が推進する「もてなしの心」に合致するだろう。(高島)
毎日新聞 2010年3月25日 地方版