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医師不足:羅臼診療所、常勤医ゼロに 根室は分娩再開 /北海道

 根室管内羅臼町の脇紀美夫町長は24日緊急の記者会見を開き、羅臼町国民健康保険診療所の所長(54)が来月18日で退職することを明らかにした。常勤医がいなくなると診療そのものを休止せざるを得ないため、脇町長は「緊急事態。町民に不安を与えないよう、後任の所長の招へいに全力を挙げたい」との意向を示した。

 同診療所は08年4月に無床の診療所になって以来、常勤医1人、非常勤1人の体制で1日100人前後の診療を続けてきたが、管理者としての所長がいないと法律上、診療自体が不可能。新年度に向けて道内外の医大の医局人事はすでに終わっており、同町は「世界自然遺産の知床で働いてみませんか」と後任の医師確保に向け、切実な声で訴えている。

 一方、産婦人科の常勤医不足で06年9月から分娩(ぶんべん)ができないでいた根室市の市立病院に、埼玉県の民間病院に勤務する産婦人科医1人が今夏から常勤医として赴任する見通しとなった。長谷川俊輔市長が24日の定例記者会見で明らかにした。

 04年に福島県の県立病院で起きた分娩事故で、1人で執刀した医師が逮捕(その後無罪が確定)されたことから産婦人科医1人での分娩を避ける病院が増えた。しかし、今回赴任する埼玉県内の産婦人科病院院長(64)は経験が豊富で、年間約400件を1人でこなした実績がある。1人での分娩再開に熱意も持っており、同市では分娩再開に向けて体制の整備を進めている。【本間浩昭】

毎日新聞 2010年3月25日 地方版

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