消費者庁と国民生活センターは25日、中国や韓国などから輸入された子供用アクセサリー214点を購入して調べた結果、9点から微量の鉛が検出されたと発表した。アクセサリーが小さく、子供の口に入る恐れがあることから、注意を呼びかけている。
消費者庁などは、米国で1月、中国製の子供用アクセサリーから発がん性のある有害物質カドミウムが検出されたとの報道を受け、調査を開始。関東地方の100円ショップやベビー用品店などで販売されている子供用アクセサリーを購入し、成分を分析した。
その結果、カドミウムについては、国際基準を超えて検出された商品はなかった。しかし、鉛について食品衛生法の基準で調べたところ、韓国などから輸入したネックレスや指輪計9点で基準値を超える鉛を確認した。ただ、9点は食衛法の規制対象に含まれる金属製玩具ではなく、同じ商品を購入して再試験した結果、基準値を下回る商品もあった。
このため、消費者庁は販売業者などに注意喚起の表示を徹底するよう要請。保護者に対して「正しく使用している限りでは人体への影響はないが、子供が口に入れないよう注意してほしい」と話している。【奥山智己】
毎日新聞 2010年3月25日 11時39分(最終更新 3月25日 12時06分)