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観葉植物を天ぷらに…一家食中毒 「カラシダネ」勘違い

2010年3月25日8時8分

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写真:栽培していたキダチタバコ=川崎市提供栽培していたキダチタバコ=川崎市提供

 川崎市は24日、同市幸区の家族4人が有毒な成分を含む植物キダチタバコの葉を食べて食中毒になり、3人が一時入院した、と発表した。カラシダネという俗称だけを知っていたため、からしの原料の種が採れる別の植物と勘違いしたという。厚生労働省食中毒被害情報管理室は「山で毒キノコや有毒植物を採って食中毒になるのが一般的。普通は観葉植物を食べないので、キダチタバコの食中毒例はあまり聞かない」としている。

 同市によると、家族は18日正午ごろ、自宅の庭で育てていたキダチタバコの葉を採り、天ぷらにして食べた。男性(32)が約20分後に嘔吐(おうと)や手のしびれなどの症状が出て、同日病院で受診。母親(70)や父親(62)、姉(35)も受診し、姉を除く3人が翌日まで入院した。

 キダチタバコは南米原産のナス科タバコ属の観葉植物で、有機化合物アルカロイド系の毒物が含まれている。からしの原料の種子が採れる植物は、いずれもアブラナ科という。(小島泰生)

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