菅家さんが求めるものは、17年間彼を刑務所に閉じ込めていた「根拠」だったものが何であったを示した上での、それの破棄である。
東京新聞
足利事件 再審開始23日決定へ 審理省略 弁護側、裁判長忌避も
2009年6月17日 朝刊
足利事件の再審請求即時抗告審で、東京高裁(矢村宏裁判長)は十六日、釈放された菅家利和さん(62)の再審を開始するかどうかを二十三日に決定する、と弁護側に伝えた。検察側は再審開始に同意しており、東京高裁は二十三日に再審開始を正式に決定するとみられる。
弁護側は十六日夜、記者会見し、即時抗告審で実質的な審理をしない判断をした矢村裁判長らの交代を求めて、忌避申し立てを検討していることを明らかにした。
弁護側は、十二日に東京高裁に提出した意見書で、女児の下着に付着した体液と菅家さんのDNA型が「一致する」とした捜査段階の鑑定が誤っていたことや、虚偽の自白をした経緯を調べるため、警察庁の技官ら十一人の証人尋問を高裁に求めていた。
再審開始が決定すると、宇都宮地裁で再審が始まる。検察側は、推薦した法医学者によるDNA型の再鑑定を「無罪を言い渡すべき明らかな証拠に該当する」とする意見書を高裁に提出しており、無罪論告するとみられる。
再審では証人尋問などを行う余地はなく、菅家さんの無罪は早い段階で確定することになる。
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ここに、足利事件「犯人逮捕」の功績者の名前を引用する。勿論、この中には、事件解決の後、栄進を遂げた人も多いだろう。
【捜査指揮者】
國松孝次 警察庁刑事局長 のち警察庁長官 銃殺事件で一時危篤 特殊法人自動車安全運転センター理事長
中門 弘 警察庁刑事局長 (退職後天下り)公害健康被害補償不服審査会委員
山本博一 警察庁刑事局捜査一課長、3ヵ月後栃木県警本部長 のち栄転して、警察庁長官官房総務審議官、大阪県警本部長など (退職後天下り)大阪国際空港常務取締役 (社)新交通管理システム協会理事長
芳村武夫 警視 栃木県警刑事管理調査官 のち警察大学校教授
〓〓■■ 栃木県警刑事部長・捜査本部長
田中 寛 足利署長
川田正一 栃木県警捜査1課長 のち瑞宝双光章を受章
追記
6月17日、現在の栃木県警本部長は菅家さんに会って謝罪したが・・・・・
【1991年栃木県警本部長即賞受賞者】
橋本文夫 警部 栃木県警捜査一課強行班長
寺崎 耕 巡査部長
茂串 清 警部補
手塚一郎 警部補
石川政一 巡査部長
吉田正晴 巡査
前田直哉 巡査
福島康敏 県警科捜研技術吏員
【宇都宮地裁】
上田誠治 裁判長
久保真人 裁判長
森川大司 検察官 現 宇都宮公証人合同役場
梅澤錦治 弁護人
奥澤利夫 弁護人
福島康敏 血液鑑定証人 県警科捜研法医係長
向山明孝 DNA鑑定証人 元科学警察研究所技官 現日本獣医生命科学大学教授(比較血液学、DNA識別) 教員選考委員会委員長
【東京高裁】
高木俊夫 裁判長
吉本徹也 右陪席裁判官
高麗邦彦 左陪席裁判官
中尾 勇 検察官
中島三雄 検察官
福島康敏 血液鑑定証人 県警科捜研
向山明孝 DNA鑑定証人 元科学警察研究所技官
坂井活子 DNA鑑定証人 科学警察研究所技官 法医学第二研究室室長を経て部付主任研究官 「血痕は語る」著者
芳村武夫 捜査証人 元栃木県警刑事管理調査官
福島 章 精神鑑定証人 上智大学教授
福島章上智大学教授 は、実際の心理検査をしたのは資格のない上智大の女子学生であったことを法廷で証言。
上告棄却
亀山継夫 裁判長
河合伸一 裁判官
福田 博 裁判官
北川弘治 裁判官
梶谷 玄 裁判官
【宇都宮地裁 再審請求】
池本寿美子 裁判長
2002年12月25日再審請求、2008年2月13日請求棄却、実に5年3ヶ月を要す。その間に時効成立。
【東京高裁 再審決定】
2008年12月24日
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by amber0921
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