練習中のポンサクレック(左)に自分がCM出演している缶コーヒーを差し入れする内藤大助=東京・葛飾区の宮田ジム(撮影・吉澤敬太)
ボクシングの前WBC世界フライ級王者・内藤大助(35)=宮田=が23日、「脱亀田」を宣言した。この日、東京・葛飾区の宮田ジムで会見を行い、5月9日に東京・後楽園ホールで再起戦を行うことを発表した。相手はWBCアジアフライ級王者スリヤン・ポーチャクチャイ(タイ)に内定している。
話題が亀田興毅との再戦に移った時だった。内藤は厳しい表情で胸の内を吐き出した。「亀田を追いかけていると言われたくない。俺はオプションがあるからリベンジしたいと言っただけ。向こう(興毅)は上しか見てないとか言うし。追いかけてると思われたくないから、もう名前は出さない」と語気を強めた。
ただ興毅との再戦を断念したわけではない。今再起戦は世界戦の査定試合となり、興毅‐ポンサクレック戦の勝者との対戦が濃厚だ。内藤は「とにかく俺が勝たないと話にならない。勝ちにこだわる。一切手抜きはしない」と意気込みを語り、一方で興毅‐ポンサクレック戦に関しては「楽しみだけど、複雑な気持ち」と本音を吐露した。
(2010年3月25日)