団菊祭の会見で握手をする市川團十郎（左）と尾上菊五郎

　歌舞伎俳優・尾上菊五郎（６７）と市川團十郎（６３）が２５日、東京都内で大阪松竹座に初登場する「団菊祭五月大歌舞伎」（５月４日〜２８日）の会見に出席した。

　「団菊祭」は東京歌舞伎座で毎年恒例となっているが、同座が４月末で建て替えのため休館となるため、初めて大阪で開かれることになった。

　團十郎は、長男の海老蔵（３２）がフリーアナ・小林麻央（２７）と入籍。菊五郎も、長女・寺島しのぶ（３７）がベルリン映画祭で主演女優賞獲得と両家に慶事が続き、会見も和やかそのもの。

　團十郎は「まだ一緒に住んでいるわけではないので、おめでたの話は聞いていない」としながらも「早く孫の顔を見たい」と吉報を待ち望んでいる様子。自身は体調も回復、初の団菊祭大阪公演も菊五郎ともども「伝統歌舞伎の魅力を存分にお伝えしたい」と口をそろえた。

　昼の部に團十郎が弁慶、菊五郎が富樫にふんする「勧進帳」。夜の部には菊五郎が新三、團十郎が弥太五郎源七にふんする「髪結新三」とそれぞれの十八番が出る。

[ 2010年3月25日付 ]