IPアドレスとは?
IPアドレスとは住所のようなもの
ホームネットワークを作成するには、IPアドレスの理解が不可欠です。
IPアドレスとは、各コンピュータについている住所のようなものです。
以下をご覧下さい。我々が住んでいる家には、住所がついており、世界中で同じ住所は存在しません。
インターネットの世界も同じで、コンピュータ同士で通信するために、IPアドレスというものを設定します。このIPアドレスが住所の役割をはたします。自分の2台パソコンのみをケーブルでつないで通信するときは、IPアドレスは自由に設定できますが、インターネットにパソコンを接続するときは、他のパソコンと同じIPアドレスを設定することは許されません。そのため、インターネット上で通信するためのIPアドレスを、特にグローバルIPアドレスと呼んでいます。
家庭でプロバイダと契約してパソコンを使う場合、グローバルIPアドレスは、我々が手動で設定することはほとんどありません。プロバイダに契約し、プロバイダの説明書通りに設定すると、グローバルIPアドレスは自動でパソコンに設定されます。
パソコンが複数ある場合のIPアドレスの設定
プロバイダと契約すると、通常は1つのグローバルIPアドレスしか割り当てられません。では、複数のパソコンがある場合は、どのようにしてインターネットで通信するのでしょうか?
その様なときは、ブロードバンドルータ等を購入し、インターネットにブロードバンドルータを接続して、ブロードバンドルータにグローバルIPアドレスを設定します。
パソコンにはグローバルIPアドレスではなく、プライベートIPアドレスというIPアドレスを設定します。プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの違いは、値の範囲です。プライベートIPアドレスは以下の範囲で使うことができます。
- 10.0.0.0〜10.255.255.255
- 172.16.0.0〜172.31.255.255
- 192.168.0.0〜192.168.255.255
グローバルIPアドレスは、重複しないように、プロバイダから各家庭等に割り当てられます。プライベートIPドレスは、上の範囲で個人が自由に使うことができます。プライベートIPアドレスも自分の家庭内では重複してはなりません。ただし、インターネットを介した別の家庭とのパソコンとは重複しても大丈夫です。
プライベートIPアドレスを設定したパソコンが、インターネット上のパソコンと通信するときは、ブロードバンドルータ等が、データの送信元を、プライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスへ変換してくれます(正確に言うと、ポート番号も変換します。この機能をIPマスカレードまたは動的NAPTと呼びます)。
このような仕組みで、複数のパソコンがインターネットで通信することが可能となります。