IPアドレスとは、前回紹介したプロトコル（約束事）の一つでインターネットの世界でのパソコンの住所になります。

この住所を辿ってメールを送ったり、ホームページを閲覧するのです。

しかし、このIPアドレスにはプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスがあります。

プライベートアドレス（ローカルアドレスともいいます。）とは、直接インターネットに接続していない、社内ネットワークやホームネットワークのことです。

プライベートアドレスは、ユーザー自身が自由に使用することができますが、インターネットにプライベートIPアドレスを直接接続することはできません。

プライベートアドレスには３つのクラスがあります。

IPアドレス範囲	所属クラス
10.0.0.0～10.255.255.255	クラスA
172.16.0.0～172.31.255.255	クラスB
192.168.0.0～192.168.255.255	クラスC

通常使われているのはクラスCの192.168.0.2～192.168.0.254だと思います。

このプライベートアドレスを設定する場合も、同じネットワーク内に同じプライベートアドレスを別々のコンピューターに割り当てる事ができません。

また、無線LANやハブを使っている場合、それぞれにアクセスする為192.168.0.1が割り当てらていると思います。（機種によって違います。）

なので、実際割り当てるアドレスは192.168.0.2～になります。

グローバルIPとはICANN（Internet Corporation for Assigned Names and Numbersという非営利団体）がIPアドレスの割り当てなどの基本ルールを策定し、世界各地のICANNの下部団体がそれぞれの地域のIPアドレスの割り当て業務を行っています。

日本ではJPNIC（Japan Network Information Centre)が業務を行っています。

なので、グローバルIPアドレスは自分で好きな番号に設定することはできません。

一般的にはプロバイダがJPNICからIPアドレスを割り当てられ、ユーザーはプロバイダが指定するIPアドレスを使用することになります。

しかし、WindowsXPでは割り当てられたIPアドレスを自動的にコンピューターが設定るするので、ユーザーは難しいことを考えずにインターネットを楽しめます。

また、グローバルＩＰアドレスには動的ＩＰアドレスと静的（固定）ＩＰアドレスの２種類があります。

動的ＩＰアドレスとは、ＤＨＣＰなどから自動的に設定されるＩＰアドレスを動的ＩＰアドレスと言います。

なぜ動的かというと、パソコンを起動する度にＩＰアドレスが変わったり、時間がたつと自動的にＩＰアドレスが変更したりとＩＰアドレスが変動するからです。

静的（固定）ＩＰアドレスとは、１ユーザーが特定のＩＰアドレスを占有して、ＩＰアドレスが変更されないアドレスです。

静的ＩＰアドレスは、割高ですがインターネット上にサーバーを公開するには必須です。

サーバーのＩＰアドレスが動的であるということは、チョコチョコ住所が変更されているという事で、数日したらアクセスできなくなった・・・ということになりかねません。