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衆院選で民主投票「参院選は別」3割 朝日新聞世論調査

2010年3月24日3時1分

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 朝日新聞社が実施した郵送による世論調査で、今夏の参院選と昨年の衆院選について、比例区の投票先をあわせて聞いたところ、昨年民主に投票した人の3割が今度は別の党に投票しようとしていることがわかった。民主離れの動向によっては参院選の情勢は混沌(こんとん)とする可能性がある。

 参院選比例区の投票先は「いま投票するとしたら」として聞き、民主37%、自民29%などとなった。衆院選で民主に投票したと答えた人(全体の45%)のうち、参院選でも民主に投票するという人は67%だった。11%は自民に投票、8%はみんなの党に投票するとしている。

 一方、衆院選で自民に投票したという人(全体の25%)のうち83%は参院選でも自民に投票するとし、投票先を変えるのは民主に7%、みんなの党に4%などだ。

 投票先を民主からそれ以外に変えるという人をみると、政権交代後の政治の現状に厳しい見方をしている。「いまの政治にどの程度満足しているか」という質問に、「大いに満足」1%、「ある程度満足」6%、「やや不満」38%、「大いに不満」52%だった。回答者全体でそれぞれ1%、13%、42%、40%だったのと比べ、不満度が高い。

 「政治は国民の意思をどの程度反映しているか」や「政治は社会の将来像や道筋を示していると思うか」という問いでも同じ傾向がみられた。

 参院選の投票先を決める基準で「政治とカネ」の問題を「大いに重視する」人は全体の48%を占め、その人たちの投票先は自民34%、民主30%と自民がやや優勢。政党に対するこれからの期待を「大いに重視する」人(全体の24%)では、民主46%、自民27%と民主がリードしている。

 調査は全国の有権者3千人を対象に2月中旬から3月中旬にかけて実施した。有効回収率は78%。(石原幸宗)

     ◇

 〈調査方法〉 全国の有権者から3千人を選び、郵送法で実施した。対象者の選び方は、層化無作為2段抽出法。全国の縮図になるように339の投票区を選び、各投票区の選挙人名簿から平均9人を選んだ。2月17日に調査票を発送し、3月19日までに届いた返送総数は2376。無記入の多いものや対象者以外の人が回答したと明記されたものを除いた有効回答は2327で、回収率は78%。有効回答の男女比は男47%、女51%、無記入2%。年代別では20代10%、30代16%、40代16%、50代18%、60代19%、70代13%、80歳以上7%、無記入1%。

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