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【格闘技】

内藤が亀田封印を宣言 5月にアジア王者と再起戦

2010年3月24日 紙面から

亀田興毅とのタイトルマッチを控えたポンサクレック(左)を激励する内藤=東京都内で

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 前WBC世界フライ級王者内藤大助(35)=宮田=が23日、東京都内の宮田ジムで「亀田封印」を宣言をした。内藤は、同ジムで練習を公開した暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32)=タイ=と、WBC世界ミニマム級王者オーレドン・シッサマーチャイ(24)=同=を激励。その後、再起戦の発表会見で「オレはもう亀田の名前を出さない」と話した。再起戦は5月9日、東京・後楽園ホールでWBCアジア王者スリヤン・ポーチョクチャイ(21)=同=を相手に行う。

 「亀田選手にリベンジしたい」と再起を表明してから53日。内藤の口から思わぬ言葉が飛び出した。

 「なんつーの、その…亀田を追いかけてると思われたくない。亀田を意識しているわけじゃない。興行権を持ってるから言っただけ。向こうも言われたくないんでしょ。もう名前出しません。亀田と言わないようにします」

 口調こそ穏やかだったが、不快感あらわにまくしたてた。伏線がある。内藤の再起会見を受け、興毅は「オレの中では終わったこと。興味はない。ゴメンやけど」と素っ気ない反応。内藤は相手にされなかった。ただ内藤は「亀田封印」を宣言したものの、実際は興毅戦を視野に入れている。口ではなく、実力で振り向かせるしかない。「次の試合が決まったから、それに集中したい」と再起戦でアピールするつもりだ。

 だが、用意された相手は“仮想興毅”から程遠い。内藤は興毅と同じサウスポーを望んだが、相手は右構えのWBCアジア王者になった。宮田会長は「まず内藤の力がどこまで戻っているか確かめたい。その後に本人が望んでいるサウスポーとやればいい」と、世界戦まで2試合のノルマを課した。 (森合正範)

 

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