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言論封殺の「暗黒政治」批判者を更迭、提訴、封じ込め
民主党の小さすぎる"ケツの穴"
(週刊朝日 2010年04月02日号掲載) 2010年3月24日(水)配信
「萎縮したら終わりです」 民主党副幹事長 生方幸夫
執行部は私に対し、党内で何も言わなかったのに突然、メディアのインタビューで執行部批判をしたと言います。それは違います。
「政策調査会の設置を目指す会」を発足させる前の2月17日、田中真紀子さん、城島光力さん、筒井信隆さんと4人で、「やっぱり政調つくらなきゃだめなんじゃないですか」と小沢幹事長に話しにいきました。
そのときに、官邸にも行き、鳩山首相にも「やっぱり政調をつくってほしい」と要望しました。
小沢さんは「政策会議があるんだから、それをもっと活用すればいい」と言う。私は「あれは大臣も出てこないし、形骸化していますよ」と返しました。すると、「じゃあ大臣を呼べばいいじゃないか」と。そんな調子です。
我々は政策の政府一元化に反対なわけではない。一元化を担保しながら、かつ昔のように党内で議員同士が活発に議論できる部会というものが必要なんじゃないですか、と申し上げている。今の政策会議は議事録も取られないんです。
その後、議員の会を立ち上げ、小宮山洋子さんらも官邸や幹事長室に訴え、やっとそれに応える形で「質問研究会」を「議員政策研究会」に変え、「マニフェスト企画委員会」も立ち上がった。ところが、名前が変わっただけで、中身は何も変わらなかったんです。
マニフェストは本来、党でつくるもので、政調会がつくらなきゃいけない。政府はそれに基づいて実行するものです。今回の件をきっかけに、みんなが言いたいことを言えるようになればいい。これで萎縮しちゃったら、民主党は終わりです。
本誌・森川愛彦、川村昌代
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