民主党で執行部批判を理由に解任が決まった生方幸夫副幹事長を巡る騒動は21日も余波が続いた。生方氏は小沢一郎幹事長の党運営を取り上げて記者団に「進退について民主党員一人ひとりが語らなければならない」と重ねて辞任を迫った。小沢氏に近い細野豪志組織委員長はテレビ朝日番組で「ダメージがあった」と認め、事態収拾を急ぐ考えを示した。
生方氏は記者団に「本来は小沢さんはきちんと責任を取るべきだ」「世論調査でも、7割近くが小沢さんの説明に納得していない」などと小沢氏批判の調子をあげた。これに先立つテレビ番組では細野氏らと同席して「これで萎縮したら民主党はおしまいだ」と同僚議員に同調を呼びかけた。
執行部は23日に生方氏の解任を正式に決める。執行部を代表して細野氏は、小沢氏の党運営について「統制と自由のバランスが必要だ。政権獲得までは統制があった方が良く、小沢氏が陣頭指揮を執ってプラスに効いた」と政権交代から半年間での小沢氏の指導力を評価した。
ただ同時に「今はその時期を脱し、みんなで政策を議論して作らなければならないタイミングに来ている」「党が今、置かれている状況について、反省しなければならない点がある」と夏の参院選をにらみ、何らかの手立てを考えるとも繰り返した。
細野氏は生方氏にも「自由な議論の場所をもう一度つくる。協力してほしい」と低姿勢で呼びかけた。
番組には生方氏とともに政策調査会の復活を求める安住淳、小宮山洋子両氏も出演した。生方氏の主張に小宮山氏は「党内でそういう声が大きくならないと(いけない)」と応じた。安住氏は「ご自身で判断していただくしかない」と述べるにとどめた。
小沢氏への不満は党内に潜在するものの、表立って広がってはいない。細野氏ら執行部は生方氏の解任と低姿勢をセットにして、小沢氏批判の動きを抑え込みたい意向だ。
生方幸夫、細野豪志、小沢一郎、テレビ番組、小宮山洋子、安住淳、民主党、ダメージ、番組、解任、民主、執行部、騒動
日経平均(円) | 10,774.15 | -50.57 | 23日 大引 |
---|---|---|---|
NYダウ(ドル) | 10,888.83 | +102.94 | 23日 終値 |
英FTSE100 | 5,673.63 | +29.09 | 23日 終値 |
ドル/円 | 90.41 - .44 | +0.24円安 | 24日 6:12 |
ユーロ/円 | 122.04 - .14 | +0.22円安 | 24日 6:10 |
長期金利(%) | 1.345 | -0.015 | 23日 16:05 |
NY原油(ドル) | 81.91 | +0.66 | 23日 終値 |
経済や企業の最新ニュースのほか、大リーグやサッカーなどのスポーツニュースも満載
詳細ページへ