赤いリンゴに交じって木になる真っ白なリンゴ=青森県南部町の名久井農業高校提供
卒業にあたって白いリンゴをならせることに成功した木の前に立つ名久井農業高校の女子高生5人=青森県南部町
5人も白くすることだけを考えて味には期待していなかった。しかし、袋をかけたまま葉を摘まなかったところ、驚くほどの甘さに。白いリンゴには収穫後、赤や黄に変色する欠点があるものの、新聞紙に包み、さらに真空パックにすることで約2カ月間、白いままで保存できた。地元農家からは「作り方を教えてほしい」という問い合わせも相次いでいるという。
5人は卒業後、リンゴ栽培と関係ない道に進む。メンバーの佐藤絵梨香さん(18)は「反応や反響が大きくてびっくり。でも、全国に白いリンゴが特別な贈り物として広まって食べてもらえたらうれしい」と、商品化を後輩に託す。(鈴木友里子)