「アトム」ミュージカルに

制作発表で作品について話す横内謙介さん（右、新宿区提供）

　漫画界の巨匠、手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」にちなんだミュージカル「アトム」を、新宿区と劇団わらび座が共同制作することになり、２３日、脚本を担当する劇作家の横内謙介さんや中山弘子区長らが出席して制作発表が行われた。

　１９５２年に連載開始された「鉄腕アトム」は、２００３年に同区高田馬場にある「科学省」で誕生したとされる。今回の公演は、区文化芸術振興基本条例の制定などを記念して行われるもの。区とわらび座がミュージカルを共同制作するのは０８年の「火の鳥　鳳凰(ほうおう)編」に続く２作目。脚本と演出をスーパー歌舞伎などで知られる横内さんが担当、振り付けをラッキィ池田さんが担当する。

　ミュージカルは、人間に絶対服従を迫られ、不満を募らせていたロボットが結成した音楽グループが、人間の若者の心もつかみ、人間とロボットの交流や恋も芽生えるというあらすじ。主人公のロボットは、アトムの電子頭脳を受け継いでいるという設定だ。

　中山区長は、「皆さんの力で上演出来ることをうれしく思います」とあいさつした。公演は、６月１９〜２７日、同区新宿の新宿文化センターで。Ｓ席７０００円、Ａ席６０００円。チケットぴあなどで販売中。