【注目記事】月刊リベラルタイム4月号「東京地検特捜部」
月刊『リベラルタイム』4月号の特集「東京地検特捜部」が面白い。なかでも民主党・小沢一郎幹事長を10年以上追い続けているジャーナリスト松田賢弥氏の「『小沢金脈追及』はいまだ決着せず」(=左写真)は、ぜひ読んでおいていただきたいレポートの一つだ。松田氏によると、「小沢金脈」の中でもひときわ闇に包まれているのが、夫人・和子氏名義の資産形成だという。
周知のように、和子氏は中堅ゼネコン「福田組」(新潟県)のオーナーの長女である。その和子氏名義になっているのが、2棟の秘書邸が建つ東京・世田谷深沢2丁目の土地で、95年に取得するに際して、福田組子会社から1億円以上も安い価格で転売を受けていたという。しかも、和子氏はこの土地取得に要した2億3500万円の借金を、わずか4年で完済していたというのだ。
この小沢家の「隠し資産」などについて、松田氏は98年から週刊誌にレポートを連載。その直後、旧経世会幹部の秘書から次のような言葉が伝えられたという。「小沢の触れて欲しくない所に触れたんだ。小沢は、ずいぶん気にして、周囲に『あいつは、いつまで続ける気なのか』と、漏らしているようだ」
今回の特捜部の捜査でも、和子氏に事情聴取が及びそうになった途端、小沢幹事長はそれまでの態度を急変させ、事情聴取に応じて協力する姿勢に転じている。よほどの「アキレス腱」なのだろう。
また、リベラルタイムの同特集には、「小沢擁護」の急先鋒であるヤメ検弁護士・郷原信郎氏を取り上げたレポートもあるが、「本人は自著で希望して公取委に行ったというが、公取委には使えない検事が行っていたし、検事派遣は事実上の『戦力外通告』。だが、元検事としてコンプライアンスを売り物にし、テレビ等では検察批判のコメントで名が知れて、六本木ヒルズに事務所を構えるまでになった」との、元同僚検事のコメントを紹介している。
郷原氏が検事時代に手掛けたものとして知られているのは、03年に長崎地検が摘発した「自民党長崎県連事件」。当時、郷原氏は同地検ナンバー2の次席検事だったが、「事件は大規模な汚職に発展するという見通しがあったため、最初から大きく報じられていた。だが、実際には汚職が立たないため(立件できないため)に、公選法違反等で立件したに過ぎなかった。見通しの『リーク』は当然、次席検事から発せられていた」、と地元記者が明かしたとされる。
何のことはない、郷原氏は「天に唾してきた」だけだった、というわけである。詳しくはリベラルタイムをご覧いただきたい。
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