親日派で知られるハリウッドスター、ジョニー・デップ(46)が22日、新作主演映画「アリス・イン・ワンダーランド」(4月17日公開)のキャンペーンのため来日した。当初は都内で記者会見などを行い、日帰りで新作映画の撮影地イタリアに戻る弾丸スケジュールだったが、急きょ“延泊”プランに変更。イベントでは30分にわたり、300人全員との握手に応じるなど相変わらずのサービス精神で、ファンを喜ばせた。
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ファン思いのデップは、寒空の中待った300人の心をとろけさせた。
デップは22日午前9時10分にプライベート機で滞在先の仏パリから到着。昨年12月以来、3カ月ぶり7度目の来日だが、到着ロビーでは集まった1000人から熱烈な歓迎を受けた。
当初はその後、午後1時から新宿で記者会見、午後5時から恵比寿でファンイベント、さらに、六本木に移動して午後7時20分から試写会で舞台あいさつを行った後、午後11時に成田空港から、アンジェリーナ・ジョリーとの初共演作「ザ・ツーリスト(原題)」の撮影地である伊ベネチアに戻る“弾丸ツアー”を予定していた。
しかし、記者会見、ファンイベントとも約20分遅れでスタート。成田空港の使用許可は午後11時までで、このままでは日帰りができなくなるため、関係者はやきもき。ファンとの交流を早めに切り上げることも検討したが、デップ側が「きょうは日本に泊まろう」と決断。デップも屋外で待ち続けた300人のファンとたっぷり30分間、握手やサインに応じ、会場内の3500人にも笑顔で手を振った。
帰国は23日午前の見込み。それでも滞在約24時間あまりという強行軍だが、デップは「ファンにお礼が言いたかったんだ。日本は特別な国。こんなに温かく迎えてくれる国はないよ」とメッセージを送った。
会見では「これ娘からプレゼントされたんだ。いつも身に着けてるよ」と右腕につけた手作りのビーズのブレスレットを見せ「お土産を買って帰らなきゃね」と良きパパの笑顔。子どもとその友達のために同作の試写会を開いたそうで「子どももクレイジーだ、って喜んでたよ」と満足げだった。