2010年3月23日 18時30分更新
高梁市の山あいにある小学校で、23日卒業生がたった1人の卒業式が行われました。
卒業式を迎えたのは、高梁市宇治町にある宇治小学校の6年生、笹冶祐子さんです。
学校の体育館で行われた卒業式には、在校生や先生など39人が出席しました。
笹冶さんは、名前が呼ばれると元気に返事をして、田中道彦校長から卒業証書を受け取りました。
笹冶さんは、もう1人の同級生が転校したことから、最後の1年間は1人だけでしたが、16人の下級生の「お姉さん的な存在」として頑張ってきたということです。田中校長は「これまでの努力は必ず今後生きていくうえでの力になります。自分に自信をもってたくましく生きてほしい」とはなむけのことばをおくりました。
これに対して笹冶さんは「中学校では多くの友だちをつくり、回りの人を助けられるよう頑張りたい」と中学生活での抱負を述べました。卒業式では最後に在校生といっしょに校歌を歌って小学校に別れを告げました。
宇治小学校では、来月には新入生がたった1人の入学式が行われるということです。