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後藤洋央紀 史上初NJC連覇!

 真壁刀義(右)に昇天・改をかける後藤洋央紀(中央)=尼崎市記念公園総合体育館(撮影・松井愛子)
 真壁刀義(右)に昇天・改をかける後藤洋央紀(中央)=尼崎市記念公園総合体育館(撮影・松井愛子)

 「新日本・NJC」(23日、尼崎市記念公演総合体育館)

 昨年の覇者、後藤洋央紀(30)が決勝で真壁刀義(37)を破り、史上初のニュージャパンカップ(NJC)連覇を達成した。4・4後楽園ホールで、IWGPヘビー級王者・中邑真輔(30)への挑戦権を獲得。一度は地獄を見た男が、4度目の挑戦で悲願の“至宝獲り”を狙う。

  ◇  ◇

 最後は、地獄を見続けてきた男の意地だった。20分すぎ、ラリアットで試合を決めにかかった真壁を後藤は低空ドロップキックで切り返すと、牛殺し、ラリアットとつなぎ、最後は昇天・改で粉砕。試合後、田口と三上に祝福のビールを浴びせられると「1年ぶりだな。この感じ」と感慨に浸った。史上初のNJC連覇は、復活の証しだった。

 この1年はとにかく苦しんだ。昨年のNJC初制覇で、当時の王者棚橋に挑んだが敗戦。その後はノアとの対抗戦に積極的に参戦したが全く結果を残せず、1月にはGHCヘビー級王座に挑戦も、杉浦貴の前に完敗。深刻なスランプを経験した。そんな男を支えたのは、昨年10月に結婚した妻。「負けがこんで、投げ出したくなることもあった。心配掛けたし、本当にありがとうといいたい」と、感謝の言葉ばかりがあふれ出した。

 自身4度目の至宝挑戦。試合後に王者中邑から「その勢い消さずに、挑戦してこいよ」と挑発されたが、言われるまでもない。「まだまだ終わってない。4月4日、進化を遂げた後藤洋央紀を見せます」。どん底は見た。あとは頂点に立つまで下を見るつもりはない。

(2010年3月24日)
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