初参戦のバーネット、白星も謝罪…ＤＲＥＡＭ１３

１回、マイティ・モーをキックで攻めるバーネット（左）

　◆ＤＲＥＡＭ１３（２２日、横浜アリーナ）　ヘビー級ワンマッチでジョシュ・バーネット（３３）＝米国＝がマイティ・モー（３６）＝米国＝をアームロックで破り、ＤＲＥＡＭ初戦を白星で飾った。フェザー級タイトルマッチは王者のビビアーノ・フェルナンデス（２９）＝ブラジル＝がヨアキム・ハンセン（３０）＝ノルウェー＝に判定勝ちし、初防衛に成功した。

　リング上で謝るさまは敗者のようだった。「モーさんごめんなさい。みなさん、ごめんなさい」。試合後、マイクを握ったバーネットは日本語でスタンドに向け謝罪した。

　１回、バーネットの前蹴りがモーの股（こ）間を直撃。モーはもん絶し、試合は３０分近く中断した。再開直後にテークダウンを奪い、相手の左腕を取ってアームロックを決めたが、心底喜べない。モーに近寄ると、股間にお返しのひざ蹴りを食らい、その場にうずくまった。

　１年２か月ぶりとなる総合格闘技のリング。あまりの強さに約２０人が対戦を断り、決まったのはトレーニングパートナーでもあるモー。「試合はビジネス。おカネのためにやるだけ」。割り切って、友人をたたきのめした。

　試合後、モーは再戦を要求したが、笹原イベントプロデューサーは年内開催予定のヘビー級タイトルマッチで争わせたい意向。「どこでも、誰でもやってやる」と日本語で叫んだバーネット。初参戦で強さを見せつけた。