(CNN) 米ニューヨーク州でトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が急加速したとされる事故について、地元警察が22日に記者会見し、事故は運転ミスが原因だったとする捜査結果を発表した。
この事故は9日に2005年型のプリウスが壁に衝突する事故を起こし、運転していた女性は、車がひとりでに加速したと訴えていた。しかし記者会見で同州ハリソンの警察は、高速道路交通安全局(NHTSA)とトヨタの協力を得て事故車からデータレコーダーを回収し調べた結果、ブレーキが踏まれた形跡はなく、アクセルが全開になっていたことが分かったと発表した。
警察幹部は「トヨタは非常に協力的だった。データが改ざんされた可能性はない。トヨタのことがこれだけ騒がれ、誰もが非難の的にしたがっている」と話している。
事故を起こしたプリウスは、トヨタが11月に発表したリコールの対象車だったため注目されたが、警察の発表に先立ちNHTSAも調査の初期段階で「車載コンピューターから取得した情報は、ブレーキが踏まれた形跡がなく、スロットルが全開になっていたことを示している」と発表。女性がブレーキと間違えてアクセルペダルを踏み込んだのではないかとの見方が強まっていた。