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どうして?解剖してしまった…別人だよその遺体

 東京都監察医務院の監察医が、解剖の必要がない男性の遺体を別の男性と取り違え、行政解剖していたことが23日、分かった。都によると、男性の報告書は当初、解剖が必要ない「否」とされていたが、解剖後に監察医が「要」と書き換え、「手違いがあり、確認のため、解剖が必要だった」と理由を記載していたという。

 担当の監察医と、遺体移送に立ち会った警視庁城東署員らが、解剖対象かどうかを示す目印を確認しなかったのが原因らしい。行政解剖は、事件性がある場合の司法解剖とは異なり、事件性は薄いが死因特定のため必要な時に実施される。

 城東署によると、誤って解剖されたのは東京都江東区の1人暮らしの男性(75)。今月7日午前、自宅で死亡しているのが見つかり、検視の結果、「病死」と判明、解剖は不要として同署の霊安室に安置された。

 同じ霊安室には、死因不明で行政解剖が必要と判断され、解剖対象の目印となるバンドが手首に巻かれた同区の男性(84)の遺体も安置されていた。しかし、同日午後に遺体を移送する際、立ち会った同署員らはバンドの有無を確認せず、バンドが巻かれていない75歳の男性の遺体が誤って運ばれたという。

 都は「隠ぺいしようとしたわけではなく、プライバシーの理由で公表しなかった」と説明している。

 警視庁は今後、遺体をくるむビニール袋に氏名や性別、識別番号などを書いたシールを張るよう文書で指示。武井勇人副署長は「再発防止に努めたい」と話している。

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