2010年3月23日 19時4分
任天堂は23日、携帯型ゲーム機の次世代機として、専用眼鏡なしで3D(三次元)映像によるゲームを楽しめる「ニンテンドー3DS(スリーディーエス)」(仮称)を、10年度中に発売すると発表した。今年のクリスマス商戦が目標と見られる。04年末商戦に発売した「ニンテンドーDSシリーズ」から6年ぶりの世代交代で、6月に米国で開かれる展示会「E3ショー」で試作品を発表する。
任天堂は専用眼鏡で3D映像を見る据え置き型ゲーム機は販売したことがあるが、裸眼で3D対応した携帯型は初めて。3D映画「アバター」がヒットし、3D対応テレビが世界で続々と発売されるなか、ゲーム機も本格的に3Dに対応する。既に一部のソフト開発者には概要を提示しており、ゲーム機発売と同時に一定数のソフトがそろう見込み。現行のDSシリーズソフトも使えるようにする。
DSシリーズは世界で累計1億2500万台を販売し、任天堂の携帯型ゲーム機としては最も売れ、00年代の任天堂の躍進を支えた。しかし最近では伸び悩みも指摘されており、3D対応の新型機導入で再攻勢をかける。【岩崎誠】