鳩山由紀夫首相は23日午前、公邸前で記者団に民主党の小林千代美衆院議員が、自陣営への不正資金提供事件による北海道教職員組合幹部の起訴後、議員辞職も離党もしない意向を示したことについて「これで終わったとは思っていない。何らかの対処をする必要がある」と述べ、党として処分を検討する考えを示した。 枝野幸男行政刷新担当相は記者会見で、「なぜ本人が辞めないのか説明が足りない。私は納得していない」と述べた。 小林氏は22日の記者会見では辞職や離党を否定しているが、既に党関係者に辞職の意向を伝達。閣僚が辞職に言及したことで小林氏の進退が焦点となってきた。 一方、自民党の大島理森幹事長は役員会で、小林氏の辞職勧告決議案提出を検討するよう川崎二郎国対委員長に指示した。大島氏は「小林氏には順法精神のかけらもない。国会議員全体が同類と見られないように、議員としての区切りをつける必要がある」と強調。 菅直人副総理兼財務相、平野博文官房長官も記者会見で首相と同様の認識を表明した。今後、民主党と小林氏は参院選への影響を最小限にとどめるよう辞職時期を検討するとみられる。 |